アメリカのチップチューンバンド・Anamanaguchi(アナマナグチ)1月26日(水)、人気RPGゲームアンダーテイルの主要楽曲のひとつHopes and Dreams(夢と希望)」のカバーバージョンを、各種音楽配信サービスを通じてリリースした。

 『アンダーテイル』の作者トビー・フォックス氏はHopes and DreamsAnamanaguchiの音楽性に影響を受け制作したことを公言しており、今回のカバーの発表に対し喜びを露わにする同氏のツイートへ注目と祝福のコメントが集まっている。

※映像には激しい点滅シーンが含まれているため、視聴の際には留意されたい

 Anamanaguchiは、2000年代後期より活動する4人組バンド。ギターやベース、ドラムといった一般的な楽器に加え、NESやゲームボーイなどのレトロゲーム機を演奏に用いることでも知られる。

 同グループはゲーム文化や日本のポップカルチャーを取り入れたキャッチーかつ密度の高いサウンドで国内外にコアなファン層を獲得。ユービーアイソフトより2010年に発売された『スコット・ピルグリムVS.ザ・ワールド: ザ・ゲーム』へも楽曲を提供しており、2011年にはチップチューン音楽イベント「Blip Festival Tokyo 2011出演のため来日した過去も持つなど多方面で活躍を続ける人気バンドだ。

 『アンダーテイル』もまた、ユニークな世界観やゲームシステムのみならず、トビー氏が独学で作り上げた耳に残る音源の数々も高く評価されている。直近では演奏がローマ教皇の前で披露された同作の重要曲Megalovaniaメガロバニア)」も大きな話題となったが、それに匹敵する人気と役割を備えた楽曲が今回カバーされた「Hopes and Dreams」である。

 トビー氏は2020年8月に「ピアノ版(の譜面)とは関係ありませんが、ゲーム内でのアレンジはAnamanaguchiインスパイアされたものです」と記載された「Hopes and Dreams」のものと思しき楽譜を発見し、反応を示した同バンドのTwitterアカウントの投稿に対して「そういえばゲームをリリースする前、その件でメールを送らせていただきました」と返信を寄せている

 また同氏は2021年10月には、ファンが撮影して投稿したカバー版のパフォーマンス映像をAnamanaguchiリツイートした際、「なんてすごいことでしょう! まるで夢が現実になったみたいです」と驚きの言葉も残している

 このたびのカバー版の発表ツイートに関しても、「『Hopes and Dreams』のインスパイア元になったAnamanaguchiが『Hopes and Dreams』をカバーしてくれました!!」トビー氏は興奮を込めてシェア。同投稿には執筆時点で4万件を超える「いいね」が付くなど、多くの共感の輪が広がっているようだ。

 高揚感に満ちたメロディラインをAnamanaguchiならではの疾走感あふれるバンドサウンドに乗せて展開される同楽曲のカバー版は、YouTubeで作中のシーンをサンプリングしたミュージックビデオが公開されているほか、SpotifyBandcampApple Musicといった各配信サイトにて視聴できる。

トビー・フォックス氏のTwitterはこちらAnamanaguchiのTwitterはこちら