コレクターの男性が、実家に保管していた100点あまりのオモチャのコレクションを盗まれた窃盗・住居侵入事件で、秋田地裁本荘支部の本荘簡裁は1月27日、被告人の50代男性に懲役2年6月(執行猶予4年)の判決を言い渡した。

大切にしていたフィギュアなどのほとんどを失ったコレクター「ミクロマン」さんは判決終了後、弁護士ドットコムニュースの取材に「民事でも損害賠償を求める考えですが、お金が戻ったところで、私のコレクションが完全に元に戻ることはないでしょう」と悔しさをにじませた。

●「もうギャンブルには手を出さない」

ミクロマンさんによれば、被告人は判決言い渡しの前に、ミクロマンさんとその父親の名前をあげて「大変申し訳なく思っております。今後、ギャンブル等には手を出さず、働いて弁済したいと思っています」と謝罪の言葉を述べたという。

1月13日の初公判では、被告人はミクロマンさんの父親に700万円の借金があったことから、盗品を換金した上でギャンブルで増やして返済しようとの動機を語っていた。

被害弁済は済んでいないため、ミクロマンさんらは、民事で損害賠償ももとめる意向だ。しかし、貴重なコレクションは、「お金があったとしても、取り戻すことが困難です」

「裁判の後、被告人が涙を拭いていたのを見ました。反省や後悔、あるいは執行猶予が付いて釈放されるからか。涙の理由はわかりませんが、今後の対応でわかるかと思います」(ミクロマンさん)

フィギュア100点盗難事件、執行猶予付き有罪判決 被告人「もうギャンブルに手を出さない」