血・血痕

腕が切れ大量に出血したせいで、通報もできなかったのか…? 自分の腕を持ち歩いていた男性が善良な目撃者たちに救われていたことを、『New York Post』などアメリカのメディアが伝えた。


■腕を持ち歩いていた男性

先日午前9時頃、アメリカ・メイン州の道路で作業をしていた男性2名が、あまりにも衝撃的な光景を目の当たりにした。若い男性がフラフラと歩いており、よく見ると体からは血がしたたり落ちていた。腕は1本しかなく、切断面から出血していることは明らか。

さらに切れた腕を持ち、必死に前に進もうとする男性を見て、ふたりは急いで通報したという。


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■作業員らが止血試みる

男性が大量に血を流していたため、ふたりはすぐに止血を試みた。過去に止血法を学んだ経験があり、その方法をしっかり覚えていたのだ。

しばらくして救急隊が到着し、男性を病院に搬送。命は助かったが、作業員たちが処置していなければ、手遅れになっていた可能性が高い。警察は「止血してもらえたおかげで助かった」と発表している。

■職場での事故か…?

近くにある店で事故が起きたと見て、警察は捜査を開始。男性の血痕をたどったところ、やはりその店に行き着いたのだという。

電動工具を使用中に腕が切れた可能性が高いというが、何が原因だったのか、また目撃者はいなかったのかなど、詳しいことは分かっていない。


■人命救助は予習できる

事故発生の経緯など謎が多く残るなか、当局は「仕事中に起きた事故かもしれない」と考え捜査を続けている。止血に尽力した作業員たちの上司はふたりを褒め、「あの場所で作業にあたっていたのが優秀な部下で良かったと思います」とコメントした。

この作業員たちのように、応急処置・手当を学んでおけば、実際に人命を救うことができるかもしれない。少し前にはアメリカの小学生男児が窒息しかけた友達を見事に救い、「動画サイトで処置を学び方法を覚えていました」と明かして話題を集めた。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

切れた腕を持ちさまよっていた重傷の男性 止血法を学んだ道路作業員らが救命