日本代表のMF遠藤航が、中国代表戦を振り返った。

27日、カタールワールドカップ(W杯)アジア最終予選の日本代表vs中国代表の一戦が埼玉スタジアム2002で行われ、2-0で日本が勝利した。

最終予選3連勝中の日本は、2位をキープするためにも負けられない一戦に臨むことに。すると13分に大迫勇也がPKをしっかり決めて先制する。

日本はその後に迎えたチャンスを決め切れないでいたが、61分に中山雄太のクロスを伊東純也がヘディングで決めて追加点。その後3点目は奪えずに2-0で勝利を収め、4連勝とした。

DF吉田麻也(サンプドリア)が不在のため、キャプテンを任された遠藤。「入りは良かったと思います。良い形で1点が取れたところ。2点目も全体として取りにいこうというのはありましたが、テンポがちょっとゆっくりになったかなと思います。ただ、相手も来そうで来ないというところがあって、テンポ上げすぎても良くないので、その辺のバランスは難しかったです。急ぎすぎてもよくないので」と、前半の戦いを振り返った。

その中で意識したことは、「うまくバランスを見ながら、最低限自分のところでセカンドボールを拾ったり、奪われた後にまた奪うとかは最低限意識していました。その上で、2点目を取れればというのが理想でした」とコメント。「後半は相手が少し出てこなければいけないというのと、自分たちも間で受ける回数が増えたので、そこはポジティブにとって、2点目が取れたと思います。3点目が取れれば理想でした」と、後半も良い形はできたが、3点目が欲しかったと悔やんだ

[4-3-3]のシステムで戦った4試合目。徐々に特徴を出せる時間が増えているが「3人でやる1番のメリットは、誰がどこにポジション取ってもある程度違和感なくできることです」と3人ともアンカーインサイドハーフができることが強みだとコメント。「基本的に僕がアンカーでスタートしましたが、入れ替われば相手もマーク掴みづらいだろうと思っていて、相手もマンツーマンで来ると予想していたので、ポジションをみんなで変えながらやれたことはすごくポジティブでしたし、特徴を出す上では良いと思います」と、入れ替わることで相手を混乱させるという意図もハマったと明かした。

キャプテンとして意識したことは「今日に関しては、必ず勝ち点3を取らなければいけなかったので、全員で、今いるメンバーで勝ち点3を取ろうと話しました」と試合前の様子を明かし、「プレー自体はキャプテンマークを巻くことで何か特別変わることはないので、いつも通りの自分のプレーを出すことを心がけていましたし、気負いすぎず自分のプレーフォーカスしていました」と、普段通りを心掛けたという。そんな中、吉田からは「試合前にLINEをくれて、『航なら大丈夫だ』とコメントをもらいました」とし、キャプテンの後押しもあったと明かした。

また、CBの2人は今回が初の最終予選だったが「後ろのCBがマンツーマン気味でつかれているのがわかっていたと思うので、フリーな分、持ち運びながら奥に入れたり、サポートをするという形も出ていたので、バランスは悪くなかったと思います」と、一定の手応えを感じたようだ。

守備面でも「リスクマネジメントの部分で、しっかり後ろ2人と自分のところで、できるだけカウンターをさせないようにということは意識して、そこはハマっていたかなと思います」と振り返り、「常に僕も後ろの2人も自分に声をかけてくれて、良いバランスでリスクマネジメントできたと思います」と、良い関係を築けていたと語った。

試合後には相手のペースに付き合ってしまったことを口にした遠藤。前半の終盤などはまったりしていた時間も生まれたが「ゆっくり動かすことが全部悪いとは思わないです。勝っている時間が長かったのもあります」と、遅攻が悪いとは思っていないとコメント。「ただ、より点を取る、もっと高いレベルになった時に、どう崩すかとなったときに、縦に入れたタイミングで同スイッチをどう入れるのか。そこの回数はもっと増やしても良いのかなと」と、トライする回数をもっと増やして合わせていくことも必要だとコメントした。

遠藤としては「ゆっくりしながらも、もっと縦に入れてスイッチを入れる回数を増やすことをしていければ、得点機会は増えると思います。お互いに探りながらやっていければと思います」とし、もっとチャレンジするシーンを作りたいと感じているようだ。

これで最終予選は4連勝。勝ち点差が詰まっている状況ではあるが、2位をキープしている。2月1日には首位のサウジアラビア代表との一戦を迎えるが「ホームなのでアグレッシブに入りたいというところと、相手もボールをしっかり動かそうとするチームなので、あまりブロックを引きすぎずに、自分たちもアクションを起こしてしっかり前からいきながら、自分たちが多くボールを持つシチュエーションや時間帯を多く作っていきたいと思う」と戦い方を語り、「行くところの判断としっかりブロック引いてカウンターを狙うようなイメージを持ち筒というところかなと思います」と、メリハリをつけたプレーが重要であると見解を語った。

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