日本はかつてリチウムイオン電池市場で大きなシェアを獲得していたが、現在の市場で存在感を放っているのは中国企業だ。中国メディアの網易は25日、後発中の後発である中国企業がリチウムイオン電池市場でシェアを獲得できた理由について考察する記事を掲載した。

 記事は、現代において半導体リチウムイオン電池はともに「極めて重要な技術・産業」となっていることを強調し、偶然にも両技術ともに「欧米で生まれ、日韓で発展し、中国が主導権を握りつつある」という共通点があると主張した。

 そして、旭化成の吉野彰氏がリチウムイオン電池の開発が評価され、ノーベル化学賞を受賞したことや、日本企業が電池分野で数多くの特許を取得していることを挙げ、「技術力で言えば、まだ日本が中国をリードしている」としながらも、リチウムイオン電池を構成する部材については中国企業の世界シェアはすでに70%以上に達していると指摘し、リチウムイオン電池の覇者の称号はすでに中国のものとなりつつあると論じた。

 続けて、中国のリチウムイオン電池産業は圧倒的に「後発」だったとし、日本がすでにノートパソコンリチウムイオン電池を搭載し始めた1992年、中国はようやく研究開発を始めたばかりだったと紹介。そして中国初のリチウムイオン電池の生産ラインが完成したのは1997年のことだったが、その後は飛躍的な発展を遂げ、中国は産業の主導権を握ることに成功したと論じた。

 さらに記事は、中国のリチウムイオン電池産業が飛躍的な発展を遂げることができたのは、リチウムイオン電池にとって最も重要な材料である「リチウム」の資源を掌握したことにあると指摘。中国国内の資源はもちろんのこと、世界中でいち早くリチウム資源を買いまくったことが功を奏したと主張した。

 また、中国はいち早く電気自動車の将来性にかけ、環境保護に積極的な欧州で車載用リチウムイオン電池への投資を積極的に行ったことが結実したと強調。中国がリチウムイオン電池産業で覇者となりつつあるのは「将来を正しく見通したうえでの戦略勝ち」が理由だと主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

圧倒的な後発だった中国がリチウムイオン電池産業の「覇者」になりつつある理由=中国