イカ漁や朝市で有名な佐賀県唐津市呼子(よぶこ)。呼子港の沖約500mの玄界灘に浮かぶ加部島(かべしま)の小高い丘の上に「向刃物製作所」があります。この工場では、世界でもその技術を持った職人は少ないと言われる「水本焼き」の和包丁がつくられています。全国の一流料理人からも評価を得ている名刀を製作しているのは、包丁鍛冶職人向米雄(むこうよねお)さんと、その息子である俊征さんです。今回は水本焼きの和包丁「玄海正国」を作る向刃物製作所で後継者を募集しています。

  1. 今回の後継者募集について
  2. 「クラウド継業プラットフォーム relay(リレイ)」について
  3. 会社概要
1.今回の後継者募集について
唐津市呼子町加部島は米雄さんの故郷です。米雄さんは、15歳のときに地元呼子町の野鍛冶(のかじ)の師匠に弟子入りしました。5年ほど経って、刃物の本場で腕を磨きたいと、大阪・堺の小林刃物に本焼きの技術の修業に行きました。小林刃物は米雄さんの奥様の実家でした。
俊征さん「平成4年のこと、父が故郷である加部島に帰りたいと言って、母も『男の浪漫だからいいよ』となったので、家族みんなで移住をすることになりました。呼子大橋がかかり、島に陸路で渡れるようになったことも大きかったです。それから30年、加部島で鍛冶屋を営んでいます。包丁作りは分業制で行っており、鍛冶、研ぎ、柄付けの工程です。向刃物製作所では鍛冶を担っており、製作した生地の9割9分は堺の問屋さんに出しています。
現在ではSNS等の影響で、知っていただく機会が増え、全国から、また海外からも料理人さんが訪ねて来られます」
米雄さんは堺での修行時代、仕事の合間に研究し、試行錯誤を繰り返して本焼きの技術を修得しました。

焼き入れの工程では、包丁を最後に炉の中に入れて熱し、取り出した際に一気に冷やします。ほとんどの包丁が油を使用して冷却するので、米雄さんも当初は油焼きをしていました。しかし、途中で割れてしまうなど扱いづらいこともあった油焼き。加減が難しいものの水を使用する方が鋭い切れ味になると判断し、研究を重ねて世界でもその技術を持った職人は少ない、水を使用して冷却する水本焼きを完成させました。

島の小さな工房にこの水本焼きを求め、数々の料理人たちが訪れますが、手仕事のため大量に作ることができず、また、分業制にしているので研ぎと柄付けの部分ができないので、直接販売しているのはごく僅かな量だそう。

水本焼きのことを海外でも広めて、日本の技術の素晴らしさを伝えてる人を募集しています。
名人と名高い職人のもとで、伝統の鍛冶手法を学んでみませんか?

関連URL:https://relay.town/articles/mukouhamono/

※本案件は、佐賀県主催「後世に残したい店」との連携案件です。マッチングは2/19のイベントにて行われます。詳細は以下URLよりお問合せください。
・後世に残したい店:http://saga-nokositaimise.com/
・後継者マッチングイベント詳細:https://peatix.com/event/3123168
【協業や掲載のお問い合わせ先:株式会社ライトライト】 2.「クラウド継業プラットフォーム relay(リレイ)」について
「クラウド継業プラットフォーム relay(リレイ)」は、事業を譲りたい経営者と、事業を譲り受けたい候補者をマッチングさせるサービスです。従来のM&Aマッチングサイトと異なり、どんな想いで企業や店舗を運営してきたか、オーナーの横顔を含めた想いを記事化し、後継者を公募するという特徴があります。
※公式Webサイト:https://relay.town/
3.会社概要
【株式会社ライトライト】
所在地 :宮崎県宮崎市清武町池田台7-3
代表取締役:齋藤 隆太
資本金 :13,634,000円
事業内容 :クラウド継業プラットフォーム「relay(リレイ)」開発/運営
コーポレートサイト:https://light-right.jp/

配信元企業:株式会社ライトライト

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