カラスにやさしくしたところ、カラス的に最高にいかした贈り物を届けてくれるようになったというケースはカラパイアで何度か紹介している。
仲間同士で感情を共有し、知性に溢れ、高度な社会性を持つカラスは、情に厚い生き物でもあり、それは人間に対しても示されるようだ。
アメリカに住む女性がカラスに餌を与えたところ、恩返しのつもりなのか、様々なプレゼントを持ってきてくれるようになったという。なんとヨーロッパの硬貨まで運んできてくれたそうだ。
アメリカのバージニア州に住む女性は、2年半ほど前に現在の家に越して来た。
卵から育てたワカケホンセイインコ(8歳)を飼っている女性は、小さい頃から鳥が大好き。鳥が好きな家族の中で育ってきた。
父親は、オウムやその他の鳥を救助して飼育していました。リハビリ中のカラスを飼っていたこともあります。
妹がそのカラスに「こんにちは」「プレッツェルちょうだい」などと言葉を覚えさせていて、カラスの知性に魅了されました。
このように話す女性は、引っ越した先の家で地域に住む野生の鳥たちに餌を与えるようになった。ちなみにアメリカの場合、バードフィーダーなどを設置し、野生の鳥に餌を与えることは一般的だ。
時折、女性の家にカラスが飛んでくることもあり、殻付きのピーナッツをあげていた。
・合わせて読みたい→カラスの恩返し。子ガラスを助け、一家に餌を与えていた男性にカラスからのサプライズギフト!(アメリカ)
去年1月以降は、コロナのパンデミックにより自宅隔離が続き、庭に飛んでくるあらゆる野鳥を観察する時間が増えた。
カラスは、1日に何度も来るようになったが、最初は近くの木に止まって女性を見ているだけだったという。
話しかけようとすると、大きな声で鳴き声をあげたり、すぐに飛び去ったりしていました。
しかし時が経つにつれ、カラスは女性が好意を示してくれていることを理解し、心を許していった。女性のそばでナッツを食べるようになった。
やがて、カラスはほぼ毎日やってきて、女性に対し、おやつをねだるために鳴き声をあげるようにまでなった。
恩返し?カラスから様々な贈り物が届けられる。なんと硬貨まで!
最近になって、女性はカラスが餌を食べやすいようにとバードフィーダー(餌台)を取り付けた。そこに一握りの殻付きピーナッツを置いておくと、ある日灰色の小石が置いてあったという。
それから頻繁に、バードフィーダーにカラスからの様々な贈り物が届けられるようになった。
カラスは光物や金属製のものが好きだ。彼らにとってそれは宝物であり価値のあるものなのだ。それを女性の為に持ち運んでくる。
女性はプレゼントをもらうと、TikTokで報告している。
カラス、ついにお金を持ってくる
そしてなんと!お金が届けられた。2枚の硬貨だ。動画の中で、女性は興奮しながらこのように話している。
お金も金属製で光るから、もってくるかもしれないとは思っていたけど、まさか本当に届けてくれるなんて全く思っていなかったわ。
1枚はユーロ硬貨よ。バージニア州で、どうやってユーロ硬貨を見つけたのかは謎だけど、これまでの中で最高のギフトだっていうのは間違いないわ!
TikTokで動画を見る
他にもピンやネジ、小石など様々なプレゼントが届けられる。女性は、それを1つのガラスの瓶に入れて大切に保管している。
カラスは自分の尾羽も残して言っているようだ。落としていったのか、ワザとおいていったのかはわからないけど、鶴の恩返しを彷彿とさせる。
何かをもらったらお礼をする。うれしいことをされたら、うれしいことを返す。そんなカラスの人情味(カラス情味)に触れた女性はとても幸せそうだ。
TikTokユーザーらもうらやましさを抱かずにはいられないようだ。女性のアカウントにはこのような声が寄せられている。
・へぇ!アメリカのカラスがお礼にユーロ硬貨か。ヨーロッパから渡って来たいとこのカラスに貰ったものなのかもね。
・カラスって本当に賢いよね。愛情は愛情で返す。怒らせると超怖いけど。
・尾羽までプレゼントしてくれたんだ。信頼されている証とみていいね!
・カラスからのギフトなんて、ほんとに宝物だよ。
・ゴミに捨てたものや失くした物をカラスが拾って、誰かにプレゼントして、それを誰かが大切にガラスの瓶に保管しているって、なんだか面白いね。
・最初のギフトは、ちょっとお試し感があるけど、それからはどんどん“いいもの”を届けてくれるようになってるのがわかる。
・いいな、いいな。ただただ羨ましい!
・私もカラスと友達になりたい!!
長年様々な鳥の飼育に関わってきた女性は、野生のカラスと仲良くなりたい人に対して次のようにアドバイスしている。
地域のカラスと仲良くなることに興味がある人は、カラスの食事と行動について少し学ぶ必要があるでしょう。
また、鳥が素敵なプレゼント届けてくれるようになったとしても、あくまでも彼らは野生生物。適度な距離感が必要です。
なお、女性とカラスとの日々の交流は、TikTokアカウント『tangobird』から閲覧できる。
written by Scarlet / edited by parumo
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