臓器提供はかなりの決断と勇気がいることだが、このほどアメリカに住む女性が腎臓病を患う恋人の男性に腎臓を提供したことをSNSで明らかにした。ところが恋人は移植手術が成功した後、浮気が原因で女性のもとを去ってしまったという。『New York Post』『The Sun US』などが伝えている。

アメリカ在住のコリーン・レさん(Colleen Le、29)が、かつて恋人に自分の腎臓を提供したことをTikTokで明かしたところ多くの注目を集めた。なかでも今月18日に投稿した「恋人に腎臓を寄付しました…が、浮気されてしまいました」と告白した動画は1250万回以上も視聴されており、多くの同情の声が寄せられている。

リーンさんの投稿によると6年ほど前、自らの腎臓を交際していた恋人の男性に提供したとのことだ。男性は17歳の頃から慢性の腎臓病を患っており、コリーンさんと交際していた時期には腎臓が通常の5パーセントしか機能しておらず人工透析を要する状態だったそうだ。

リーンさんは「彼が亡くなるのを見たくなかったので、私は腎臓の適合性検査を受けることにしたのです」と述べている。そして幸運なことに彼女の腎臓は適合することが判明し、2人はすぐに手術を受けて男性はコリーンさんから提供された腎臓によって通常の生活を送ることができるようになった。

命の恩人とも言えるコリーンさんを男性は一生愛し続けるだろうと思われたが、手術を終えてから7か月経った頃、コリーンさんのもとに男性から「教会の仲間とバチェラー・パーティー(新郎のための独身最後のパーティー)の旅行でラスベガスに行くことになった」と連絡が入ったという。

リーンさんは当時学生で期末試験の真っ最中だったことと、恋人を完全に信頼していたこともあり、あまり心配せず快く送り出した。しかし旅行から帰ってきた男性は、コリーンさんの部屋を訪れて「ラスベガスで浮気してしまった。僕を許してほしい」と打ち明けてきた。

「冗談でしょ! よくもまあ、そんなことができるなんて!」とコリーンさんは怒りをぶつけたが、それでも何度か話し合ったのちに彼を許すことにした。しかし男性はその3か月後、コリーンさんに「別れたい」と電話で告げたのだった。

男性は「もし、僕たちが(別れても)お互いに運命の相手なら神様は再び僕らを引き合わせると思う」と波風が立たないように別れようとしたようだが、議論が続くと彼はコリーンさんに向かって「腎臓をくれたのも自分を良く見せたかっただけだろう!」と言い放ったそうだ。

リーンさんの投稿には、多くの人から「自分に誇りを持って」「あなたは無私無欲で素晴らしい」といった多くの励ましの声が寄せられた。心に大きな傷を負ったであろうコリーンさんだったが、コメント欄にこのように前向きな言葉を綴っている。

「みなさんの愛に感謝します。心配しないでください。彼が浮気していたのはもう5年以上も前のことです。私はすでに前に進んで、最高の人生を歩んでいます。」

画像は『Colleen Le 2021年7月14日付TikTok「My ex had some nerve」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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