我が子を守ろうとするのは母親の本能である。ある雨の日、野良犬の親子がずぶ濡れになって民家に助けを求めてやって来た。
雨宿りをさせてあげようと快く家の中に迎え入れた家主は、うとうと眠ってしまった我が子を必死で守ろうとする母犬の姿を見て心が大きく動かされた。
そしてこの2匹を永遠の家族として迎え入れることを決めたのだ。
ある大雨の日、ずぶ濡れになった野良犬の親子が玄関先にいることに気付いた住人は、犬を気の毒に思い、家の中へと招き入れた。
母犬は、子犬と一緒に部屋の隅で丸くなっていたが、室内が快適な温度だったため、子犬はすぐに眠りに落ちた。
そんな我が子を見た母犬は、しばらく子犬が眠っているのを見守っていたが、母犬もとても疲れていたようだ。
座りながら、うつらうつらし始めた。
しかし、すぐに目を覚まし、背後にいる子犬の様子をチェック。
子犬がまだ眠っていること、安全であることを確認すると、母犬は再び我が子を見守るように起きようとするが、やはり激しい眠気に襲われ、目を閉じてしまう。
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ハッと目を覚まし、子犬を確認してまた居眠り…その繰り返しをする母犬の様子を見ていた住人は、おそらく母犬は自分が眠ってしまった間に子犬がどこかへ連れ去られたりするのではないかと心配なのだろうと推測し、我が子を思う母犬の気持ちが痛いほど胸に沁みた。
野良犬の親子、永遠の家を与えられる
結局、住人はその野良の母子を飼うことにした。やさしい住人のおかげで、野良犬の親子は、これからもう雨宿りをする場所を探して歩き回る必要もなければ、飢えに苦しむこともないだろう。
References: Good Times / written by Scarlet / edited by parumo
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