勤務先の方針に驚いた女性が、動画を撮影し公開。その結果クビになってしまったことを、『The Sun』などの海外メディアが伝えた。
■職場で疑問を抱いた女性
イギリスで暮らすニコールさん(21)が、ロンドンにある人気の高いベーカリーで働き始めた。しかし1ヶ月がたったころ、新しい商品が大量に廃棄される現状に気づいたという。
未開封の物を含む売れ残り商品がゴミ袋に詰められ、次々と捨てられていく。その様子にショックを受けたニコールさんは、コッソリ動画を撮影し、「世の中には飢えている人もたくさんいるのに…」という文章を添えてTikTokで公開した。
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■動画公開後に解雇処分
ニコールさんの動画はすぐに話題を呼び、あっという間に45万回以上も視聴された。その結果、多くの視聴者が腹を立て、「もったいないことをするな」と店に苦情を寄せ始めた。
動画が原因だと知った上司はニコールさんを呼び出し、「もうウチには来なくていい」とクビを宣告したという。ニコールさんは今も無職だが、「あんな店で働くよりまし」と考えているそうだ。
■「捨てずにあげれば…」
大量の商品が捨てられるのを見たニコールさんは、「消費期限切れでもない」「ただ商品が余ったという理由で捨てるだなんて…」と考え、胸を痛めていたのだという。
ニコールさんはさらに「(捨てずに)チャリティ団体に差し出す、もしくはホームレスの人たちに提供すればいいと思うのです」「店の近くには、路上生活者がたくさんいるのですから」ともコメントしている。
■店側の言い分
店側は「フードロスを減らすため、我々は努力を続けています」「チャリティ団体への商品提供も行っています」と主張。しかしそれにニコールさんは、「チャリティ団体のトラックが商品を受け取りに来るのを見たことはありません」と反論している。
フレッシュな商品だけをお客様に届けたい。そんなポリシーもあるため売れ残りを廃棄しているとみられているが、消費期限前の廃棄を「やりすぎ」と考える人は少なくないようだ。
店にもさまざまな事情や方針があるのだろうが、各商品の需要や価格、店に並べる商品の数量など、見直すべき点もありそうだ。
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