2年間でマイナス45kgものダイエットに成功した芸人のゆりやんレトリィバァ。健康的な体型を手にした彼女は女性向けインナーブランド・PEACH JOHNのミューズに任命されたり、ニューヨーク発のスキンケアブランドキールズのブランドパートナーを務めたりと芸人の枠にとらわれない活躍を見せているが、突然ドラマ主演に伴う「50kg増量」報道で人々を驚かせることになった。あまりに極端すぎるチャレンジにネット上では「止めて欲しい」と悲痛な声が相次ぐとともに、発案者として名指しされた放送作家・鈴木おさむに非難が向けられる事態となっている。

事の発端は1月31日に配信された一部週刊誌の報道で、昨年11月に制作が発表されたNetflixドラマ『極悪女王』の主役にゆりやんレトリィバァが抜擢されたというもの。『極悪女王』は悪役女子プロレスラーとして名を馳せたダンプ松本の半生を描いた作品で、ゆりやんが松本になりきるにあたり50kgの増量を言い渡されていると報道されたのだ。

俳優が体重をコントロールして役に入り込むことは珍しいことではなく、時に過酷な減量・増量で別人のように変身する役者もいるが、50kgはかなり危険な数字である。この報道にネット上では「この仕事は断るべき」「せっかく痩せたのに…」と心配の声が相次ぎ、ゆりやんのSNSにも「お願いだから引き受けないで」「自分を大事にして下さい」とファンからの悲痛な声が続々と寄せられた。

また同作の企画・脚本を務める放送作家の鈴木おさむに対しても、「50kg増やしては虐待ですよ」「制作側の神経を疑う」と批判の声が。これを受けてか鈴木は同日、自身のツイッターで「なぜ、嘘を書かれて炎上して叩かれなきゃならないのか???? どうしようかね。。。」とつぶやいた。詳細に関しては言及していないが、今回の報道でツイッターでは鈴木の人間性を否定する投稿が相次いでおり、本人もかなり困惑しているようだ。出版社・幻冬舎編集者実業家の箕輪厚介氏が「訴えると時間かかるので知り合い経由で事実無根だと伝えて削除、できれば謝罪訂正まで即対応させるのがいいかと」とアドバイスを送る一幕もあった。

一方で報道の中心となってしまったゆりやんは、自身のツイッターで「おちついていきや~」と自らのネタを用いて一言。それでも「いやいや、落ち着けないから!!」「無茶なデブエットなんてする必要ないよ」とファンの心配は消えないようで、それだけ今回の報道の衝撃が大きかったということだろう。結局キャスティングに関してどこまでが真実かは明白ではないが、真偽不明のまま情報が独り歩きしてしまう現代のスピード感だけははっきりと認識できたように思う。
(TechinsightJapan編集部 根岸奈央)

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