赤ちゃん・新生児

精子バンクを通さず、自分で求める女性を探し、精子を提供してきた男性。「人助けをするとハッピーな気分になれる」という男性について、『The Sun』などイギリスのメディアが紹介している。


■超子だくさんな60代男性

イギリスで暮らす男性(66)は、10年近くにわたり、精子を無料で提供する活動を行ってきた。現在、男性の子を妊娠中の女性はなんと9人。すでに生まれた子の数は、計129人だという。

報酬は求めないという男性は、「僕は(子供を望む)家族に幸せをもたらしているのです」「それだけで十分ですよ」とメディアに語った。

男性は60代後半だが、あと数年は精子の提供を続けたいとのこと。いつか子供の数が、150人になることを望んでいるという。


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■SNSで接触し精子届ける

病院や精子バンクではドナーの年齢制限があることから、希望者に直接接触して精子を提供してきた男性。SNSの精子提供者用のページをたびたびチェックし、希望者を見つけては連絡して、会う約束を交わしているのだという。

希望者が見つかれば、男性は指定された場所に行き、車内で精液を採取。その後に精子を入れた容器を手渡し、家に帰るのだという。精子を差し出すためだけに長い距離を運転することもあるため、ガソリン代の支払いのみお願いすることがあるそうだ。

■感謝されている男性

男性のおかげで赤ちゃんに恵まれ、多くの家族が喜んでいるという。過去にはある女性からメッセージが届き、「あなたのおかげで孫娘に恵まれました」と書かれていたそうだ。

なお男性は精子提供で生まれた子供に会ったことがあるといい、人数については「大体ですが、20人ほどですね」と話している。


■当局からは懸念の声も

男性は、SNSを用いて精子提供者を探す人たちの苦労を新聞で知り、無料での提供を始めたという。

しかし当局は、病歴などまるで分からない相手の精子で妊娠することにはリスクもあるとし、提供者も受ける側も、クリニックでしっかり診察を受けることが重要だと指摘している。

さらに「認可を受けたクリニックであれば、ドナーの健康状態や遺伝的疾患の有無もしっかり確認できます」「生まれる赤ちゃんのためにも、どうか法的ステップもお忘れなく」と呼びかけている。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

無償で精子提供続ける男性が話題 「子供は計129人」「いつか150人にしたい」