お笑いコンビ・ピースの又吉直樹は、小説家として売れる前に髪型のせいでよく職務質問された時期がある。相方の綾部祐二が渡米する前、バラエティ番組で「又吉が職質されて仕事に遅刻するので困る」と悩みを打ち明けたほどだ。そんな又吉がラジオ番組で久々に「職務質問」の話題に触れた。以前、街中を歩いていると前方に警察官がいたため「このままでは職質される」と直感した又吉は、妙案を思いついて対策を講じたという。

ピースがバラエティ番組『ピカルの定理』(フジテレビ系/2013年9月終了)でレギュラーを務めたのは2010年10月からだ。すでに人気を博していたはずの又吉直樹は、2012年5月にTwitterで「職務質問を受けた」と明かしている。2015年8月に小説『火花』が芥川賞に選ばれ、翌年6月放送の『アッコにおまかせ!』(TBS系)にピースが出演すると「最近はないですけど、ちょっと前までは『職質なんですけど』と声をかけられた」と話していた。その頃までが「よく職務質問された」時期に当たるらしい。

それから数年が経つが、1月31日放送のラジオ番組『又吉・児玉・向井のあとは寝るだけの時間』(NHKラジオ第1)で「以前、下北沢を歩いていて職務質問された」と切り出した又吉直樹。慣れたもので協力してスムーズに済ませたという。ところが2分ほど歩き続けていると、前方に警察官が2人いた。このまま進めばすれ違う時に職務質問されることは必至だと直感して「お巡りさんが通り過ぎるまで、背中を向けて物件情報を見るフリをし続けよう」と思いついたそうだ。又吉は番組レギュラーのパンサー・向井慧とサルゴリラ・児玉智洋にエピソードを話しながら「めっちゃかしこくない?」と自画自賛していた。

職務質問といえば、有吉弘行マツコ・デラックス1月7日放送の『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)で過去に何度も職質されたことを振り返りながら、「イラッとしてテレビでは言えないような失礼なことを言ったこともある」、「だんだん腹が立って、職質を10回されたら“警官の股間を揉む”みたいに決めていたもん」とぶっちゃけていた。それに比べると又吉直樹の衝動には彼らしい人柄がうかがわれた。

そもそも前方に警察官を見つけた又吉は、また職質されたら「お二人の仕事の邪魔にもなる」と気遣って妙案を思いついたという。それで物件情報を見るフリをして警察官が通り過ぎるのを待っていたのだが、結局は後ろからトントンと叩かれて「すみません、何をされてます?」と声をかけられる羽目になった。本当は「あなたたちのために、物件情報を見てたんやけど」と言いたいところを抑えて「物件情報を見てました」とだけ答えたそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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