42年前の2月5日首都高9号深川線が開通しました。

首都高の2期計画で整備決定

1980(昭和55)年の2月5日箱崎JCTと辰巳JCTむすぶ首都高9号深川線が開通しました。

9号深川線は首都高の2期計画に盛り込まれた路線で、都心部の交通流を分散させる目的で、都心部と湾岸線をつなぐ放射道路という位置づけで事業が進められました。1965(昭和40)年に都市計画決定、1971(昭和46)年に着工しています。

すでに進められていた都市計画道路や河川の上に建設されるため、用地取得もなく事業はスムーズに進むかと思われましたが、周辺住民からの反対も各所で発生。木場周辺では高架で日光がさえぎられる問題から、北側に幅20mの「環境施設帯」が設置されることとなりました。また、辰己地区では高架の地上高が18m以上と、かなり高い位置に計画変更。辰巳JCT周辺の出入口設置も白紙となりました。

さて、6号向島線と接続する箱崎JCTは3層の複雑な構造で、高速道路に関する書籍や写真集では「キング・オブ・ジャンクション」「ジャンクション界の王様」などと呼ばれるほど。これは併設して成田空港への玄関口となるバス発着施設「T-CAT(東京シティ・エアターミナル)」へつながる車路があるほか、箱崎PAも設置されているからです。

渋滞の名所である箱崎JCTは千葉方面への交通流にも影響していましたが、2019年に中央環状線小松川線をつなぐ小松川JCTが開通。都心をバイパスする中央環状線~千葉ルートが生まれ、箱崎JCTの混雑緩和にも貢献しました。

現在の箱崎JCT(画像:国土地理院)。