本日2月6日(日)で在位70周年を迎える英国君主エリザベス2世を描いたドキュメンタリー映画『Elizabeth』(原題)。このたび同作が『エリザベス 女王陛下の微笑み』の邦題で6月より日本公開されることが決定した。

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本作は、世界で最も有名な女性とも言われるエリザベス女王のこれまでを描く、ユーモラスでポップなドキュメンタリー。ザ・ビートルズエルトン・ジョンダニエル・クレイグローワン・アトキンソンといった著名人も数多く登場し、95年に及ぶ女王として、家族を支える1人の女性としてのエリザベス女王の姿を映し出す。

監督は『ノッティングヒルの恋人』(99)、『恋とニュースのつくり方』(10)などを手がけ、2月25日(金)には『ゴヤの名画と優しい泥棒』の公開を控えるロジャー・ミッシェル。また、音楽を『ガンジー』(82)、『遠い夜明け』(87)などを手がけアカデミー賞作曲賞に4度ノミネートされた経歴を持つジョージ・フェントン。昨年9月、65歳で惜しまれつつ他界し、本作が遺作となったミッシェル監督は、「この作品はまさに祝福だ。まるで映画のような激動の時代を余すことなく詰め込んだ。ユーモアにあふれ、時に感動的で唯一無二。誰も見たことのない、エリザベス女王の姿がここにある」と本作に関して言葉を遺している。

日本をはじめ世界中から注目を浴びる英国の女王エリザベス2世ロジャー・ミッシェル監督は本作でどのように女王の素顔を映し出したのか?在位70周年95歳の女王の生涯を是非劇場で振り返りたい。

<スタッフ コメント>

ロジャー・ミッシェル(監督)

「英国史上最高齢かつ最長在位の君主。さらに彼女は世界史上、最高齢かつ、存命では最長在位の君主であり、現在も在位している最古の国家元首でもある。彼女ほど多くの人が想いを馳せる人はいないだろう。彼女はまさにモナ・リザ。誰もが知っている圧倒的存在。しかしその存在感に関わらず、実態はベールに包まれていることが多く、私たちは彼女を永遠に理解することはできない。彼女はビートルズよりもはるかに有名で、お伽話に登場する“お城に住んでいる女王”だ。しかしその一方で、彼女は安全ヘルメットを被ってリサイクル工場の開業にも現れたりする。彼女の周りの時間と世界はいつだって台風のように目まぐるしく変化している。ただ一人、エリザベス女王を除いて。この作品はまさに祝福だ。まるで映画のような激動の時代を余すことなく詰め込んだ、ミステリーツアーのような仕上がりになっている。詩的で洒落ている画面には愛情いっぱいの茶目っ気あるいじりも出てくる。そしてそこには女王陛下への深い愛と畏敬の念があるのだ。ユーモアにあふれ、時に感動的で唯一無二。誰も見たことのない、エリザベス女王の姿がここにある」

文/鈴木レイヤ

在位70周年を記念しエリザベス女王のドキュメンタリー映画の公開が決定した/[c]Elizabeth Productions Limited 2021