九州発のガールズグループ 九州女子翼が1月29日、東京・秋葉原のAKIBAカルチャーズ劇場で、毎月恒例の東京定期公演「九州女子翼定期公演 第四十五片 in TOKYO」を開催した。


今回は2022年の東京定期の第一弾であり、グループにとってはシーズン9(2022年1~6月)を飾る記念的なもの。ということもあって、ファンからの応援アイテムも一新され、劇場の入口やエントランスには、等身大のポスタースタンドが誇らしく展示されていた。


また、公演前には、かつてのハコムスやミラスカを思い出すようなビデオメッセージ(今回は山本愛理と実玖)も上映されるなど、新シリーズに向けてのグループの意気込みの強さも感じられるものとなっていた。


さて本編1幕目は、地元福岡の定期でも好評(?)だった「福笑いに挑戦」。各メンバーは目隠しをして、電話からの指示に従って自分の顔のパーツを貼り付けていくという展開だ。トップバッターの鈴川瑠菜から会場は大盛り上がり。それぞれピカソのキュビズムのような顔が出来上がっていき、結果、会場に集まったファンの判定で山本愛理が見事勝利を獲得していた。


続く2幕目の「ソロカバー曲コーナー」も盛況で、つい二日前に同地で行われたアコースティックレターライブを思い起こすような完成度の高い歌声が堪能できた。トップバッターの山本愛理は愛らしい衣装に身を包み、ほか3名をバックダンサーに従えてのパフォーマンス。途中に入るセリフパートも、19歳らしい可愛らしさで表現してくれた。ちなみに、デビュー以来ほぼ短髪(ボブ)だったが、今回はエクステをつけて黒髪ロングを実現。「学生時代はずっとボブだったので、いま、高校の青春を取り戻しています」と嬉しそうに語っていた。


2番手は鈴川瑠菜。いつもより少し太めの声色で、冬のアノ名曲を感動的に歌唱してくれた。途中には、ダンサー――詩絵里&愛理――も登場。切れのいいパフォーマンスで、鈴川のステージを彩っていた。詩絵里はいつも通りメロディの難しい楽曲を選んでいたが、十全に歌いこなし、より澄んだ高域を使った素敵な表現力でステージング。実玖は、今の、そして今年のグループの心境・意欲を、その歌詞に込めて、3人を従えての4人編成で力強く歌唱。結成5周年の飛躍を強く胸に秘めているようだった。そんな2幕目の締めは、定期恒例の「ぎゅっと手をつないで」を賑やかに、そしてパワフルに届けて終了となった。


そしてラストの第3幕は、九州女子翼の楽曲が楽しめる「九州女子翼LIVE本編」。今回の東京遠征では、前週22日より東京入りし、以後各地での対バンライブに出演。27日には(単独の)アコースティックレターライブも披露するなど、精力的にライブを展開してきており、その勢いもそのままに、熱く激しいパフォーマンスが感じられるステージに。オープニングナンバーの『Non Stop Kyusyu』から、その曲の持っている雰囲気が倍増するような印象で、同曲では賑やかさがマシマシとなり、続く『Starry Night』は、愛らしさに賑やかさが倍加し、かつての姉妹グループIsTaR(アイスター)を思い出すようなディスコ感を発揮していた。


以後は『LOCKON』『Welcome To The Music』『fair wind』『I Am Love』『空への咆哮』と披露して本編はいったん終了するが、会場からの熱いアンコールに応え、ラストは最近では久々となる「TAKE WING」を歌唱して、今回の定期は終了した。


なお、2月5日に地元福岡で開催された定期公演では、新メンバーの加入が発表された。昨春にオリジナルメンバーの新谷香苗が卒業し4人体制となっていたが、久しぶりの5人編成となることで、運営の描いていた完全体の九州女子翼の魅力が、さらに磨かれていくことになるだろう。注目の新メンバーは3月19日、地元開催のイベントで発表される予定だ。


次回の東京定期は2月26日(土)に開催。現4人体制最後の東京遠征(ステージ)になることもあり、東京近郊のファンにとっては、見逃せないものになるだろう。


ドワンゴジェイピーnews