俳優の高橋一生が、4月スタートのドラマ『インビジブル』(TBS系/毎週金曜22時)で主演を務めることが発表された。高橋演じる刑事が“インビジブル”と呼ばれる犯罪コーディネーターとタッグを組む前代未聞の犯罪エンターテインメント作で、そのインビジブルを女優の柴咲コウが演じる。高橋はTBS連続ドラマ初主演。

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 本作は、警察すら存在を知らない凶悪犯、通称“クリミナルズ”を捕らえるため、刑事と犯罪コーディネーターという絶対に相容れないはずの2人が異色のバディを組み、闇に隠れていた凶悪犯たちをあぶりだしていくサスペンス作。

 裏社会を牛耳り、あらゆる凶悪犯罪者たちの取引を仲介する犯罪コーディネーター“インビジブル”。その存在は警察内部でも一部の人間しか知らず、しかもその実像に迫ったことがないゆえに、都市伝説とささやかれていた。そんなインビジブルが突如、刑事・志村貴文を担当にすることを条件に、自身が関わってきた未解決事件や凶悪犯罪者の情報を提供し、犯人逮捕に協力すると警察に申し出る。

 高橋が演じる主人公・志村は、警視庁管内で起きた未解決事件の継続捜査を行う「特命捜査対策班」所属の刑事。犯人を逮捕するためなら時にグレーな手段を使うこともあり、行き過ぎた捜査がきっかけで捜査一課から特命捜査対策班へ左遷された。そんな志村は“悪”を許してはならないという執念にも近い正義感を持つ。

 一方、柴咲演じる犯罪コーディネーターとして悪を熟知する謎の女犯罪者は、実像は誰も見たことがないことから“インビジブル”と呼ばれている。そんな“インビジブル”が突如キリコと名乗り、犯人逮捕に協力。警察組織がまだその存在すらつかんでないクリミナルズの情報に精通しており、志村が追う数多の未解決事件を解決する鍵を握っているインビジブルが、志村に近づいた目的とは…。

 脚本は、『ROOKIES』『南極大陸』『クロコーチ』など数々のTBSドラマを手がけてきたいずみ吉紘が担当。今回オリジナル脚本に挑む。

 『カルテット』(2017)、『凪のお暇』(2019)に出演し、2021年1月期に放送された『天国と地獄~サイコな2人~』(2021)での怪演も記憶に新しい高橋は、本作でTBS連続ドラマ初主演。高橋は「今までに僕が演じたことのないキャラクターで、作品に対するワクワク感と共に志村を演じることがとても楽しみ」と期待を寄せる。

 柴咲のTBSドラマ出演は、『安堂ロイド~A.I. knows LOVE?~』(2013)以来、9年ぶり。柴咲は「どういうキャラクターなのか、1から構築していくのが大変でもあり楽しい」と話している。

 共演については、「柴咲さんとは何度も共演させていただいていて、お芝居で会話ができる方なのでとても心強い」(高橋)、「一生さんとは久しぶりの共演になりますが、佇まいや演技の間合いが天才的な方なので、とても安心しています」(柴咲)とコメント。NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』(2017)を含め、今回が4度目の共演とあって、互いに大きな信頼を寄せている。

 プロデューサー・佐藤敦司氏は、「相対する危険な2人が今後どのように関係が変化し、より大きな悪にどう立ち向かっていくのか、ぜひ皆様の目で見届けてください」とメッセージを送った。

 ドラマ『インビジブル』は、TBS系にて4月より毎週金曜22時放送。
 
 コメント全文は以下の通り。

<コメント>
◆主演・高橋一生

 僕が演じさせていただく志村は、捜査畑を歩んできたものの、行き過ぎた捜査手法で独断専行をしてしまうことが多いので問題となり、左遷という形で警視庁管内の未解決事件の継続捜査をする部署に異動させられた刑事です。台本を読ませていただいて、今までに僕が演じたことのないキャラクターで、作品に対するワクワク感と共に志村を演じることがとても楽しみだと思いました。今回、アクションシーンにも挑戦するのですが、僕41歳なんですけれどというぐらいのアクションになってくると思うので、とにかく体を壊さないように頑張りたいと思っています。柴咲さんとは何度も共演させていただいていて、お芝居で会話ができる方なのでとても心強いです。

 柴咲さん演じる犯罪コーディネーターと刑事の志村は今後どういった関係になっていくのか…皆さんが毎週楽しみになるようなアクションあり、心理戦ありのおもしろい作品になると思っていますので、是非注目して見ていただけたらと思っています。

柴咲コウ

 私が演じるのは、“インビジブル”と呼ばれる犯罪コーディネーター役です。原作のない作品で、オリジナルのキャラクターなので、スタッフの方と意見を交わしながら、どういうキャラクターなのか、1から構築していくのが大変でもあり楽しいですね。まずはビジュアルからと思い色々と試行錯誤を繰り返していますが、相手の演技やお芝居のぶつかり合いでもどんどん変わっていく。その感覚をキャラクターに落とし込んでいけたらなと思っています。一生さんとは久しぶりの共演になりますが、佇まいや演技の間合いが天才的な方なので、とても安心しています。これからの撮影がとても楽しみです。

 一般的に“正義と悪”っていうのは、白と黒で分けられることが多いと思うんですけど、時には白と黒が入れ替わることもあると思うし、本質では真逆だったりすることもあると思うんですよね。この作品で描かれる“正義と悪”ではそういう部分が見え隠れしてくると思うので、その人間模様も楽しんでもらえたらうれしいです。

◆プロデューサー・佐藤敦司

 このドラマは、「正義」と「悪」、真逆の立場である2人が、闇に隠れる“目に見えない”凶悪犯罪者を追うサスペンス、そして、登場人物たちの謎と起伏に富んだストーリー展開で魅せる異色の刑事ドラマです。

 主演の高橋一生さんには、目的を果たすためには多少強引な捜査もいとわない、動物的な本能で動く型破りな刑事を演じていただきます。内に秘めた熱い闘争心と冷静さを併せ持つ高橋さんが、インビジブルに翻弄されながらも、真っ向から立ち向かう主人公をどのように演じていただけるか、今からとても楽しみです。

 そして、インビジブルと呼ばれる女犯罪者柴咲コウさんに演じていただきます。凛とした存在感があり、そして堂々とした表現力で魅了する柴咲さんが、今回ミステリアスでダークな影を背負ったインビジブルをどう演じていくのか、ぜひ注目していただきたいです。

 相対する危険な2人が今後どのように関係が変化し、より大きな悪にどう立ち向かっていくのか、ぜひ皆様の目で見届けてください。また、ハードなアクションとスピード感あふれる展開を織り込み、皆様が毎週金曜日の夜が楽しみになるようなドラマにしたいと思います。ぜひ、ご期待ください。

ドラマ『インビジブル』(左から)主演を務める高橋一生と共演の柴咲コウ (C)フジイセイヤ(W)