2018年11月の深夜、瀕死状態で自宅の前に横たわる仔猫を発見した「仔猫を拾ったので(@yukifuri0biyori)」さん(以下、飼い主さん)。当初は体も冷たく衰弱していた仔猫(のちにティチャラくんと命名)が、なんとか命の危機を乗り越えてすくすくと成長していく様子を、Twitterで発信している。今回は、そんなティチャラくんの1〜2ヶ月頃について、飼い主さんに当時の様子を振り返ってもらった。

【画像】わずかな期間しか見られない仔猫の青い目が美しすぎる

トイトレ&脱ミルクも頑張るティチャラくん

生後1ヶ月頃になると、離乳食やトイレトレーニングが本格始動。この頃のティチャラくんも、初めて自発的にトイレでの排泄デビューを果たしたそう。初回は少し失敗してしまったものの、慣れさせるために置いたお菓子の空き缶を使った仮設トイレで挑戦してくれたようだ。

仔猫のトイレ事情について、飼い主さんに聞いてみると「猫は比較的スムーズにトイレの場所を覚えてくれると思います。慣れないうちは前肢を持ってあげて、砂の上で踏み踏みさせてあげたり、ティッシュにその子のおしっこを少し含ませて砂に匂いをつけてあげたりすると、ここがトイレという判断ができていいかも」と教えてくれた。

そして、ティチャラくんの当時の離乳食事情については、こう語る。

「ティチャラは一般的な猫の断乳時期を過ぎてもなかなか離乳食に食いついてくれず、なんとか離乳食を食べてもらえるように色んなことを試していましたね。離乳食のふやかし具合を変えてみたり、少し味付けをしてみたり、種類も色んなものを試してみたり。そんな時にやっと食べてくれたのが1缶500円近くするような超高級フードで、こんな高いもの毎日食べられたら経済的にやばいよ!と感じた思い出もあります(笑)」

成長するにすれて普通のご飯も食べるようになったというから、飼い主さんもひと安心だっただろう。

■外見にも体内にも色んな変化が起こる時期

ティチャラくんは、幼少期にのみ見られるキトンブルーという青い目の時期が特に特徴的だったそうで。

「この子は本当にきれいな青い目だったので、シャム猫やトンキニーズなど青い目をした猫の血が混ざっていたとしたら、成猫になってもこの色のままの可能性もあるかも!黒猫で青い目なんて本当に稀だし素敵!とドキドキしていた部分もありましたが、成長するに連れて普通に今の目の色に変わっていきましたね(笑)。また1ヶ月頃は足もすごく短く見えて、今思えば仔猫らしい体型だっただけなのですが、これはマンチカンみたいな胴長短足で更に青い目の猫か!?と勝手に盛り上がったこともありました(笑)。その後すぐに、足もすらっと長く成長しましたね」

すくすくと順調に育っていったティチャラくんだったが、2ヶ月目を迎える頃に体調を崩してしまう。一般的に、仔猫は授乳期で母猫の初乳を飲み、その栄養分から体に抗体を作ってさまざまな病気から身を守ってくれる免疫がつくそう。成長するにつれて抗体も徐々に減っていき、平均で約8週、猫によっては3〜4ヶ月で免疫が下がってくるという。

ティチャラくんの場合は初乳を飲んでおらず、自身の抗体が下がっていた時期やミルクから離乳食への切り替えで食の環境が変わったことなど、いくつかのタイミングが重なったのか、発熱や食欲不振の症状が見られたそう。その後、病院で点滴などの処置をほどこして、しんどそうな様子ながらも治療が効き、1週間ほどで回復していった。

食事やトイレなど自身で出来ることは着実に増えてくるが、体の中はまだ不安定なことも多いのが今回紹介した生後1~2ヶ月のこの時期。元気な時にはたくさん遊んであげながら、日々の成長を見守っていきたい。

取材・文=鳥本明衣(glass)

キトンブルーの目も少し残る1〜2ヶ月期