マヨネーズ

大好きな人が多いマヨネーズは、どんな料理にもタップリとかければOK…? アメリカで1年ほど前、そんな思い込みがもとで友人同士が激突し、悲惨な殺人事件が起きてしまった。

その裁判が結審したことを、『Des Moines Register』『NEW YORK POST』などが報じている。


■勝手にマヨネーズを…

アメリカ・アイオワ州のモノナ郡で2020年12月17日夜、男3人のグループがムーアヘッドという町にあるバーに集まり、飲食していた。出てきた食事に1人が勝手にマヨネーズをかけたことが、事件の発端だった。

そのメニューを注文したケイレブ・ソルバーグさん(30)が、マヨネーズをかけたクリストファーエルバッハー被告(29)に、「勝手なことをしやがって」といきなり殴りかかったのだ。


関連記事:銃は父親からのXマスプレゼント 米高校銃乱射事件15歳男子生徒に終身刑の可能性

■解散後も腹の虫がおさまらず…

これにエルバッハー被告が逆ギレし、乱闘を始めた3人は店を追い出され、そこで解散となった。しかし腹の虫がおさまらないエルバッハー被告は、別の友人をピックアップトラックに乗せ、ハリソン郡ピスガの小さなカフェへ向かった。

知り合いでもあるソルバーグさんの異母兄クレイグ・プライアーさんに電話をかけると、「話し合いがしたい。お前の弟をショットガンで撃ち殺し、家を燃やしてやりたい」などと脅してきたという。

■車を凶器にし大暴走

心配したプライアーさんはただちにソルバーグさんに連絡し、兄弟は午後10時過ぎ、相次いでそのカフェに到着した。

するとエルバッハー被告は車に乗り込み、急発進させてプライアーさんの車に激突。驚いて外に出たソルバーグさんを追って2回はね、倒れたところをさらにひくなどして死なせた。

その間、もう1人の友人は被告の父親に電話をかけ助けを求めていた。駆け付けたのは犯行の後だったが、「現場に戻って警察に自首するように」と被告を説得したことがわかっている。


■正当防衛の主張は通らず

このほどその裁判が行われ、エルバッハー被告には最も重い第一級殺人罪として有罪判決が下り、終身刑が言い渡された。

被告側は「ソルバーグさんが先に攻撃してきた。正当防衛にあたる」「犯行は酒に酔ったうえでの衝動的なもの。第二級殺人が妥当だ」と主張したが、判事はそれを認めなかったという。

・合わせて読みたい→出会い系で女になりすました男を殺害した被告 「だましたほうが悪い」と主張

(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

勝手な行動に怒った友人に逆ギレし… 「マヨネーズ殺人事件」被告が終身刑に