欧米の耐久レースに対応したGTPマシン
キャデラックは、2023年のル・マン24時間やIMSAに投入する新型GTPハイパーカーのティーザー映像を公開した。
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キャデラックは、米国のIMSAスポーツカー選手権に継続参戦すると同時に、欧州のWECにも復帰する予定だ。後者はキャデラックにとって2002年以来の参戦となる。
キャデラックVシリーズの第4世代プロトタイプは、現行の「DPi-VR」の後継となるモデル。DPi-VRはデイトナ・プロトタイプのレギュレーションに基づいて作られているため、WECでは許可されていない。
GTP(グランド・ツーリング・プロトタイプ)は、トップクラスのスポーツカーレースに参加するための手頃なルートである。コスト制限があり、LMP2のシャシーをベースとしている。
メーカー続々参入 激しい戦いに期待
もう1つの参加ルートであるLMHでは、現行のLMP1ルールと同様にオーダーメイドのプロトタイプを設計したり、既存の市販ハイパーカーから競技仕様を作ったりすることができ、商業的可能性が広がる。
この可能性と欧米のスポーツカー・レギュレーションの融合により、多くのメーカーがIMSAとWECに復帰、または新規参入することになった。
GTP側にはアキュラ、アウディ、BMW、ポルシェ、LMH側にはバイコレス、フェラーリ、プジョー、スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス、トヨタが名を連ねている。
キャデラックは、4社のGTPシャシー・プロバイダーの中から、イタリアのダラーラを選択した。このシャシーに自社設計のエンジンを搭載し、必須となる全車共通のハイブリッド・システムを組み合わせる予定だ。
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