先月中旬、週刊誌でもう中学生の“ゴースト作者”として名乗りを上げた吉本芸人のツクロークン。もう中がネタで使用する小道具を作成したものの、制作者として名前があがらないことに耐えられなくなった彼が起こした“告発”は、週刊誌を使うという手法や主張自体への疑問も相まって賛否両論が寄せられることとなった。しかし先日、初めて彼と対面したというナイツの塙宣之はその人となりを「良い人でしたよ」と紹介。すっかり意気投合したことも明かしている。

一度は芸人引退を決めながらも、2020年に『有吉の壁』(日テレ系)や『有吉弘行SUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN系列)などに出演したことで見事に再ブレイクを果たした芸人・もう中学生。今や人気芸人の筆頭株である麒麟の川島明が「勝てない」と語るほど才能に溢れた彼のトラブルが報じられたのは今年初めのことで、それを告発したのがツクロークンであった

「自分の存在がなかったことになってしまう」ことに恐怖を感じたというツクロークンの主張に同情する声があがったが、一方で小道具の多くはもう中自身が作成していたことや、作品の細かな部分までもう中が考えていたという経緯もあって批判的な声も多く届くことに。これについてツクロークンは自身のツイッターで「こういう形で発表してすいませんでした」「真摯に受け止めて、反省すべき点は反省していきたいます」(原文ママ)などと謝罪していた。

とはいえこの一連の騒動をイジる芸人も多く、塙宣之は今月5日にリモート出演した『土曜ワイドラジオTOKYO ナイツちゃきちゃき大放送』の冒頭で「ツクロークンです」「僕の作品なんです、あれは」などと述べ、スタジオを笑いの渦に巻き込んだ。これを受けツクロークンがツイッターで「本当にありがとうございました」と感謝を述べる一幕もあった。

そして9日には、初めて直接会話したという2人。この日、塙はエレキコミックラーメンズ・片桐仁のコントユニット「エレ片」のライブを観に行っており、そこで同ライブの手伝いをしていたツクロークンと対面したそうだ。

10日に放送された『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』(ニッポン放送)でそのことに触れた塙は、「帰りに声をかけられたんですよ」とツクロークン側から接触があったことを告白。5日のラジオの件で直接感謝されたことを明かしていた。

初対面ではあったものの「結構、意気投合しちゃって」と語った塙。「“劇団スティックの衣装とかお願いしていいですか?”って言ったら、“ぜひやらせていただきます”って」と、自身が旗揚げした劇団『劇団スティック』の衣装制作を依頼するほどの関係になったことを明かすと、すかさずスタジオの清水ミチコが「クレジット出せばね、大丈夫だよね」と確認し笑いを誘っていた。

ちなみにツクロークンは『ちゃきちゃき大放送』で塙が自身を取り上げた際、ツイッターで感謝の言葉とともに「よろしければ劇団スティックの小道具作らせてください。クレジットとかなくても大丈夫です」と直談判しており、それを塙も把握していたのかもしれない。もちろん何気ない会話からの口約束ではあるが、ツクロークンにとっては願ってもないチャンスになったようだ。
(TechinsightJapan編集部 根岸奈央)

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