イギリス在住のある女性は今年1月、額にできた皮膚がんの切除手術を受けた。数年前にできた額のシミが皮膚がんの一種である基底細胞がんと診断されたのは昨年5月のことだったが、当時妊娠中だった女性はすぐに手術を受けることができなかったという。がんが発覚してから切除手術までの約9か月間、不安な日々を過ごしてきた女性はその胸中を語っている。『Metro』『The Sun』などが伝えた。

英ウスターシャー州レディッチに住むレイチェル・ローリソンさん(Rachael Rollisson、32)は今年1月、基底細胞がんの切除手術を受けた。

数年前から額にあったシミが基底細胞がんであると判明したのは昨年5月のことだったが、妊娠中だったために出産を終えてから手術に踏み切ったそうだ。

レイチェルさんは当時のことをこう振り返っている。

「額にシミがあることに気がついたのは2015年頃でした。運動して顔が赤くなってもこのシミは白いままだったんですが、特に気にしていませんでした。でも妊娠してから目立つようになって。2021年の初めに母親の背中にあった怪しいほくろが低悪性度の皮膚がんと診断されて、私も診察を受けようと思いました。2月に家庭医(General Practitioner)に診てもらい、5月にはキダーミンスター病院(Kidderminster Hospital)の皮膚科専門医を紹介してもらいました。そして穴あけパンチのように一部分を切り取って詳しい検査をした結果、皮膚がんと診断されたのです。」

「その時、妊娠中だった私はすぐに手術を受けることができず、今年になってようやく切除することができました。皮膚がんが発覚してから手術までの約9か月間、頭の中はかなり混乱していて、このままがんが広がっていくのではないかと心配でたまりませんでした。数年前にはすでに発症していたと思われるので、手術までにどのくらい大きくなるのだろう…と。そんなことばかり考えていました。」

そして1月15日に行われたソリフル病院(Solihull Hospital)での切除手術について、レイチェルさんはこのように明かした。

「患部を切り取った後、さらに皮膚の層を剥がして検査してがん細胞をすべて取り除いたことを確認しました。私の場合は一度ですべて取り切れたのでとてもラッキーでした。その後、1時間半ほどかけて縫合しましたが、皮膚を引っ張られる感覚がいちばん嫌でしたね。縫合する前に切除した部分の写真を撮らせてもらったのですが、それを見るのはとても怖かったです。手術後の傷跡があまりにも大きかったのでかなり動揺しました。あんなに大きな手術になるとは思いませんでしたが、今は無事に済んでほっとしています。」

そんなレイチェルさんは、自らの経験から「これは誰にでも起こり得ること」として次のように述べている。

「私は日焼けしやすい体質ですが、日光浴をするタイプではありません。それでも皮膚がんになるということは、誰にでも起こり得ることなのでしょう。肌に異変を感じることがあれば、必ず診察を受けてください。がんの大きさに伴って切除する際の傷も大きくなります。もしあのまま放置していたら、眉毛や髪の生え際にまで達していたかもしれないと思うと恐ろしいです。これまでも日焼け止めクリームを使っていましたが、今は赤ちゃんもいるのでより一層気をつけたいと思っています。」

画像は『Metro 2022年2月9日付「Mum has ‘huge chunk’ of forehead removed after ‘tiny mark’ turned out to be skin cancer」(Picture: Kennedy News)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)

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