依存

日常的に当たり前に使っている言葉でも、正しい読み方がわからない漢字は多い。今回、Sirabee編集部が実施した調査で、間違われがちな言葉の一つが判明した。


■「依存」を何と読む?

Sirabee編集部では、全国10〜60代の男女410名を対象に「依存」の読み方に関する意識調査を実施した。

『依存』何と読んでいる?

その結果、全体の91.2%が「いぞん」、8.8%が「いそん」と読んでいると回答。多くの人が「依存」を「いぞん」と読んでいるようだ。


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■正しくは「いそん」

なお、「依存」の正しい読み方は「いそん」。91.2%もの人が正しい読み方を勘違いしているという結果となった。

「存」という漢字は、共存、存在など「いる・ある」という意味の言葉は「そん」と読み、存ずる、存外など「知る・わかる・考える」の意味を持つ言葉は「ぞん」と読む。

■「いぞん」も間違いではない

ただ、「いぞん」と読んでも決して間違いではない。

以前、NHKは「依存」のことを徹底して「いそん」と読んでおり「いそん」を伝統的な読み方としていた。しかし、2010年にNHKが行なった「薬物に依存する」の読み方に関する調査にて、9割以上が「いぞん」と読んでいたことを受け、「いぞん」と読むように変更したようだ。

また、近年では国語辞典の「依存」の欄に「いぞんとも読む」といった注釈を入れるものも増えてきている。


■正しい読み方を知って驚く人も

今回、Sirabee編集部の取材に応じた20代男性は「え、『いぞん』じゃないんですか? ずっと『いぞん』って言ってました…」と驚いた様子。

また「いぞん」と読んでも間違いではないことも説明すると、「なるほど、時代の流れで読み方も変わったりするんですね」と納得していた。

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(取材・文/Sirabee 編集部・北田力也

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