春季キャンプ開幕から2週間。各チーム着々とシーズンインに向け準備が進められている。

注目の新庄日本ハムは、練習試合のスタメンをガラポン抽選会方式で決定するなど、キャンプ中も話題が絶えない状況だ。

その日本ハムで昨季まで1軍投手コーチを務めた荒木大輔氏が、ヤクルトなどで活躍し、引退後は楽天、巨人、西武などでコーチを務めた現・新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ監督の橋上秀樹氏のYouTubeチャンネル「橋上秀樹アナライズTV」に登場。今季のチーム予想について語った。

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あんなに打てないっていうのは考えられない選手たち


昨季まで、栗山英樹前監督のもと1軍投手コーチを務めていた荒木氏。今季から指揮官を務める新庄監督と一緒に現場で指導することを想像したらと問われると、

「意外と大丈夫なんじゃないですか。目を向けるやり方とかを見ていても結構考えてると思います」

とコメント。続けて、

「何回かダメだったらダメでしょ、みたいにはっきりしていると感じます。だから選手たちはそういう意味では相当ピリピリするんじゃないかなと思います」

と、奇策の一方で芯を持つ新庄監督に対し、選手たちは危機感を持って挑むのではと予想した。

昨季は選手層の薄さなどもあり、3年連続のBクラスに沈んだ日本ハム

今季のチーム状況について、荒木氏はどのように見ているのだろうか。

「層はあんまり厚いとは言えないですよね。去年、あんなに打てないっていうのは考えられない選手たちですから。そういう意味では、力をそのまま出せばなんとなく戦えるかなとは思います。ただ、昨季はイニングが限られていましたが、今季は延長戦があるとなると、キツイところではありますよね」

「日本ハムは大丈夫ですよ」


選手層が厚いとは言えない状況で、昨季途中には中田翔が巨人へ移籍。加えてオフにはノーテンダーFAで、西川遥輝大田泰示秋吉亮というチームの中心選手が抜けた。

チームにとっては今季さらに厳しい戦いが予想される一方で、かつてファームでの指導もおこなっていた荒木氏は、「かわいい」と口にする教え子たちについてこのように期待をかける。

「野村、万波という野手陣もそうですし、(吉田)輝星にしても出てこないといけないと思います。投手陣では、河野なんかは入団当初かなりきつい口調で言ったこともありました。僕が辞める時に彼と話したら、当時のことをすごく覚えていて。そういう話を聞いちゃうと、こいつらなんとかならないかなと思うんですよね。だから日本ハムは大丈夫ですよ」

とはいえ、現状、選手よりも監督人気が先行してしまっていることも事実。

これに対し、荒木氏は

「スタートでしょうね。スタートでつまずいてしまうと多分かなりも反発を食らうと思います」

と、スタートダッシュの大切さを説く。

一方の橋上氏も

「果たしてシーズンが始まってからどうなのか。最初のうちに上手く成績が上がってくると認められるんでしょうけど・・・」

と同じくシーズン最初の戦いがカギとなってくると話した上で、

北海道含めて、更にパ・リーグを盛り上げてもらいたいですよね」

と、ビッグボスがどのように盛り上げていくのか、その行方にも注目した。

更に動画内では、荒木氏注目の、あの「二刀流選手」、さらには日本ハムの外国人事情についても語られている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

荒木大輔氏が語る今季の日本ハム「こいつらなんとかならないかな、と」新庄BBへは「意外と大丈夫」