巨人の球団公式YouTubeチャンネルに、元木大介一軍ヘッド兼オフェンスチーフコーチが登場。14日に投稿された動画内での発言がネット上で話題となっている。

 今回の動画では元木ヘッドとプロ7年目・24歳の廣岡大志が、室内練習場でトスバッティングに取り組む模様に密着。廣岡は中腰の状態で打つ、1球打つごとに素振りを入れるなど様々な形で元木ヘッドがトスした球を打ち返した。

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 練習途中、廣岡は手にたまった疲労に耐えられなくなったのか、バットを地面に投げ捨て一旦練習用のマットから外れる。すると、偶然近くを通りかかった原辰徳監督が「いいねー頑張ってるね! 身になるよ身に! 頑張れ!」と疲労困憊の廣岡を激励した。

 これを見た元木ヘッドは「うわ、めっちゃアピールしたな監督の前で。わざわざ監督の方に行って『うわぁ~』言うたなお前。やるねーお前」と笑い交じりに廣岡を挑発。さらに、球ひろいを手伝っていた阿部慎之助一軍作戦兼ディフェンスチーフコーチが廣岡に「まだ打ちたいの?」と聞いたところにも「打ちたいらしい打ちたいらしい。監督に『頑張れ』、『いいぞ』って言われたからね」と口を挟んだ。

 ただ、この後元木ヘッドは「もう(練習)終わりやろ? また打たれへんわ。(同僚の吉川)尚輝に負けるわ。終わり? ご苦労さん」と言いながらその場を離れようとする。これを受けた廣岡は元木ヘッドのトレーニングウェアをつかみながら、「お願いします。いきましょう。いってやりましょう!」と制止してトスバッティングを再開した。

 この元木ヘッドの声かけを受け、ネット上には「苦悶の表情の廣岡を煽りまくっててヤバい」、「お互い笑顔だからまだいいけど、真顔だったら完全にパワハラ案件だな」と驚きの声が寄せられた。一方、「厳しさとユーモアを織り交ぜるあたり元木はモチベの上げ方が上手いな、練習再開後の廣岡はより気合入ってたし」、「煽って奮起させるあたりかなり期待してるんだろうな、見込みない選手には何も言わないだろうし」と、元木ヘッドの挑発は期待の裏返しだと見るコメントも多数みられた。

 「廣岡は昨年3月にヤクルトからトレード加入した選手で、2019年に2ケタ10本塁打をマークしたこともあるパンチ力のある打者。ただ、昨季は『78試合・.189・5本・15打点』と今ひとつで、代打、代走、守備固めと控えとしての起用がほとんどでした。ただ、廣岡は内外野を幅広く守れる分、打力がつけばレギュラー獲りのチャンスも大いにあります。ですので、元木ヘッドは打力アップでポジションをつかんでほしいという期待を込め、あえて挑発的な言葉を投げかけることで奮起を促しているとみているファンは少なくないようです」(野球ライター)

 昨年12月の契約更改後会見では、「打てば出られると思うので、ポジションに対して、守りだけではダメなので、僕はしっかり打つことを考えて守れるようにしていこうという考えです」と打力アップを目標に掲げたことが伝えられている廣岡。今春キャンプではその言葉通りに練習に取り組んでいるが、今季レギュラーをつかむことはできるだろうか。

文 / 柴田雅人

記事内の引用について
読売ジャイアンツの公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCXxg0igSYUp0tqdd6luPEnQ

元木大介ヘッドコーチ