アウトサイドの魔術師、ヴィトーリア・ギマランイスの元ポルトガル代表MFリカルド・クアレスマが魅せた。
スポルティング・リスボンの下部組織で育ったクアレスマは、これまでバルセロナやポルト、インテルにチェルシー、ベシクタシュなど6カ国9クラブでプレー。2020年夏からはヴィトーリア・ギマランイスに所属している。
ポルトガル代表としてもユーロ2016を制するなどした"魔術師"だが、13日に行われたリーグ戦ではピッチに倒れる相手選手に対して取った行動が大きな話題となっている。
プリメイラ・リーグ第22節アウェイでのベレネンセスSAD戦。ヴィトーリア・ギマランイスは1点のビハインドで後半のアディショナルタイムを迎えた。時間を使いたいホームチームはMFアフォンソ・ソウザが足をつったとしてピッチに倒れ込むと、ここでクアレスマが驚きの行動に出た。
A・ソウザのもとへ颯爽と駆け寄って彼を持ち上げると、抱き抱えたままピッチを移動。"お姫様抱っこ"でA・ソウザを運び出そうとした。
もちろん相手選手を慮ったわけではなく、早くプレーを再開させたいからだ。抱っこの最中も何やら言葉を交わしているが、睦言でないことは確かだろう。
クアレスマは途中でベレネンセスSADの選手に遮られ、ピッチの外へ連れ出すことはできず。そのうえ、反スポーツ的な行為と見なされ、主審からはイエローカードが提示された。残り時間でもゴールを奪えず、ヴィトーリア・ギマランイスは0-1で敗れている。
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