ウィル・スミスの主演映画『ドリームプラン』(2月23日公開)の公開前イベントが2月17日にスペースFS汐留で開催され、藤岡弘、に長女の天翔愛、長男の藤岡真威人、次女の天翔天音、三女の藤岡舞衣の5人が登壇。藤岡弘、の子煩悩さや最強ぶりが語られていくなかで、藤岡真威人が「キャンプでハチがぶんぶん飛び回っていた時、みね打ちにしたんです」という驚きのエピソードを明かした。

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藤岡は持っていたナイフでハチを叩いたそうで、藤岡真威人が「気絶させたんです。殺してないんです。びっくりして!『これ、何やってるの?』と聞いたら『みね打ちだよ』と言ってて」と父親の行動に度肝を抜かれたとか。

藤岡は笑いながら「スズメバチなんです。あれは危険なので、心配になってきて、ついついやってしまった。殺してはないので、あとで飛んでいきました」と言うと、天翔愛も思い出して「すごかったね」とうなずくと、天翔天音も「心強いです」と笑顔を見せた。

藤岡弘、は現在75歳だが、藤岡真威人によると「先日、父が運転免許の更新で、教習所で視力検査や動体視力の検査をしたんですが、父は70歳を超えているのに、ありえない結果が出たらしくて。30代とか若い人たちの数字だったらしくてとんでもないなと。父は車だけじゃなく、飛行機や車の大型免許まで全部持ってますが、動体視力というか、生命力が衰えてないのにびっくりしました」と感心しきり。天翔愛も「数字で出たのがすごいよね」とうなずくと、天翔天音も「年齢を感じさせない生命力とパワー」と驚嘆していた。

藤岡弘、は「僕はこれまで大事故などで、何回か生死をさまよった経験があるので、どうしても不安と恐怖があって、ついつい毎日体を動かしたりしてこつこつと鍛えているんです。でも、びっくりしました。『この結果は珍しいからあげますよ』と言われました」とおちゃめな笑顔を見せた。

ドリームプラン』は、世界最強のテニスプレーヤー姉妹、ビーナスセリーナ・ウィリアムズと破天荒な実父リチャードとの実話を綴った感動作。テニス未経験のリチャードが、2人の娘が生まれる前から独学で作った唯一無二の「計画書=ドリームプラン」と、その計画を信じ続けた父、娘、家族の絆を描く。

本作を家族で観たそうだが、天翔愛が「ざっくり言うと、父そのものだなという印象でした。既成概念にとらわれず、自分の信念を貫き通し、結果を出していくところが父と共通しているなと」と言ったが、子どもたち全員がそう思ったようだ。

また、藤岡は自分の子どもたちが世界一だと自慢できる点について尋ねられると「世界一と言うと、見えるものではないですが」としたうえで「心の素直さです。この子たちは本当に素直でうれしいことだけど、これから過酷な人生に向かっていく時、不安ですね。心配になるくらい優しいから。親としてはうれしいけど」としみじみ語った。

藤岡は映画についても大いに共感したようで「映画のなかの子どもたちも、親を信じて、純粋な目で一生懸命立ち向かっていく。あれは感じるところがありました。僕も子どもたちの可能性をものすごく信じています」とうれしそうにコメント。

2月19日に76歳の誕生日を迎える藤岡だが、イベントでは子どもたち全員からのメッセージが入った手紙が用意され、藤岡舞衣が代表して読み上げた。藤岡は愛にあふれた内容に喜んで目を細め「うれしいですね。でも、逆に僕が子どもたちに育ててもらってる。エネルギーをもらってる」と心から感謝した。

取材・文/山崎伸子

『ドリームプラン』の公開前イベントに登壇した藤岡ファミリー