18日、2022シーズンの明治安田生命J1リーグが開幕を迎えた。
コロナ禍で変則的だったシーズンが、2年間続いた中、今シーズンも引き続き新型コロナウイルスと戦うシーズンに。さらに、4年に1度のワールドカップが初めて冬に開催。その影響もあり、シーズン全てが前倒しで行われるなど、違った形で変則的なシーズンとなる。
リーグ戦の注目は川崎フロンターレの3連覇が達成されるかどうかに注目が集まる。取り巻く包囲網は年々厳しいものになり、今シーズンは一層警戒される状況。虎視眈々と首を狙うクラブもあり、優勝戦線がどうなるかは予想が難しい。
そんなシーズン開幕を前に、超ワールドサッカー編集部が各クラブの補強動向を整理。各クラブのポイントを分析する。
《補強診断：C》(評価：S〜E)
【IN】
DFキム・ミンテ(28)←北海道コンサドーレ札幌/完全移籍
DF小田逸稀(23)←ジェフユナイテッド千葉/期限付き移籍終了
DF溝口修平(18)←鹿島アントラーズユース/昇格
MF仲間隼斗(29)←柏レイソル/完全移籍
MF樋口雄太(25)←サガン鳥栖/完全移籍
MF中村亮太朗(24)←ヴァンフォーレ甲府/完全移籍
MF名古新太郎(25)←湘南ベルマーレ/期限付き移籍終了
FW鈴木優磨(25)←シント＝トロイデン(ベルギー)/完全移籍
【OUT】
DF永戸勝也(27)→横浜F・マリノス/完全移籍
DF犬飼智也(28)→浦和レッズ/完全移籍
DF町田浩樹(24)→ロイヤル・ユニオン・サン＝ジロワーズ(ベルギー)/期限付き移籍
DF佐々木翔悟(21)→ジェフユナイテッド千葉/完全移籍
DF杉岡大暉(23)→湘南ベルマーレ/期限付き移籍延長
DF奈良竜樹(28)→アビスパ福岡/ 期限付き移籍→完全移籍
MFレオ・シルバ(36)→名古屋グランパス/完全移籍
MF永木亮太(33)→湘南ベルマーレ/完全移籍
MF遠藤康(33)→ベガルタ仙台/完全移籍
MF須藤直輝(19)→ツエーゲン金沢/期限付き移籍
MF白崎凌兵(28)→清水エスパルス/完全移籍
FW有馬幸太郎(21)→いわきFC/完全移籍
FW垣田裕暉(24)→サガン鳥栖/期限付き移籍
相馬直樹監督が退任し、クラブとして初となるブラジル人以外の外国人指揮官となるレネ・ヴァイラー監督を招へい。コーチにもクラブOBの岩政大樹氏を迎えるなど、急激な改革を断行した。
チームの強化に長年携わった鈴木満フットボールダイレクターが退任したことも大きな変革の1つ。さらにクラブのレジェンドであるジーコ氏もテクニカルダイレクターを退任したことで、南米路線から外れて大幅な方向転換。ただ、その鹿島のオフの動きは、充実しているとは言い難いものとなった。
放出に目を向ければ、DF犬飼智也、DF町田浩樹のCBコンビが揃って退団。左サイドバックの軸であったDF永戸勝也も横浜F・マリノスに移籍。DF杉岡大暉も引き続き湘南ベルマーレへ期限付き移籍した。さらに中盤ではMFレオ・シルバ(→名古屋グランパス)、MF永木亮太(→湘南ベルマーレ/期限付き)、MF遠藤康(→ベガルタ仙台)とチームを支えた選手を放出。徳島ヴォルティスで武者修行していたFW垣田裕暉も連れ戻すことはなかった。
大きく戦力がダウンする中、補強は最小限に。CBとしてはDFキム・ミンテを北海道コンサドーレ札幌から獲得。また、下部組織育ちのエース候補FW鈴木優磨が電撃的にシント＝ロトイデンから復帰した。
中盤にはMF仲間隼斗(←柏レイソル)、MF樋口雄太(←サガン鳥栖)と実力者を2人補強したが、落ちた戦力を穴埋めできているとも言い難い内容に。評価は【C】とする。
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