3連休となった2月12・13日の週末映画動員ランキング。前回で興収100億円を突破した『劇場版 呪術廻戦 0』や気になる新作映画の動向は?

【写真を見る】アカデミー賞で作品賞や監督賞など4部門にノミネートされた『ドライブ・マイ・カー』

■4週連続首位の『劇場版 呪術廻戦 0』の歴代興収が110億円に

今週の1位は『劇場版 呪術廻戦 0』で、土日2日間で動員15万9000人、興収2億2600万円をあげ4週連続で首位に君臨した。累計では興収110億円を突破し、歴代興収ランキング27位となっている。公開から8週目を迎え、今後どこまで記録を伸ばしていくのか注目だ。

アカデミー賞ノミネートのあと押しを受けて『ドライブ・マイ・カー』が8位にランクイン

既存作品では、昨年8月に公開された『ドライブ・マイ・カー』が8位と、初めてトップ10入りを果たした。村上春樹の短編小説を濱口竜介が監督&脚本を務めて映画化した作品で、先週ノミネート作品が発表になった第94回アカデミー賞にて作品賞のほか、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞の4部門の候補になったことを受けて、動員アップにつながったと思われる。上映館数は公開時で全国115館、ノミネーション発表前の時点で101館だったが、発表後の2月13日時点では213館に倍増。さらに、12・13日の週末の興収は前週比500%になるとのこと。アカデミー賞の授賞式は3月27日(日)に実施される予定で、日本映画界にとって偉業達成となるのか引き続き見守っていきたい。

■『ウエスト・サイド・ストーリー』が2位、『嘘喰い』は5位で初登場

新作からは、『ウエスト・サイド・ストーリー』が土日2日間で動員9万1000人、興収1億3700万円をあげて2位で初登場。初日から3日間の累計では動員15万人、興収2億円を超えるスタートとなった。1961年にも映画化された名作ブロードウェイ・ミュージカルを巨匠、スティーヴン・スピルバーグ監督が新たに映画化した作品で、2つの異なる少年非行グループの抗争の犠牲となる若い男女の悲恋が描かれる。本作もまた、作品賞、監督賞、助演女優賞を含む7部門でアカデミー賞候補になっている。

このほかでは、迫稔雄による同名コミックを中田秀夫監督&横浜流星主演で実写化した『嘘喰い』も5位に入った。

今週末からは、清水崇が監督を務める「恐怖の村」シリーズ第3弾『牛首村』、伝説の秘宝の謎をひも解いていく大ヒットゲームをトム・ホランド主演で映画化した『アンチャーテッド』、テレビアニメ「宇宙よりも遠い場所」を手掛けたいしづかあつこ監督によるオリジナル劇場アニメーション『グッバイ、ドン・グリーズ!』といった作品が公開されている。

文/サンクレイオ翼

『ドライブ・マイ・カー』が8位で初めてのトップ10入り/[c]2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会