ついに本日2月21日(月)より日本最速で独占配信開始となる、全世界が熱狂するサバイバル・ヒューマン・ドラマの最新にして最終シーズンの『ウォーキング・デッド』ファイナル・シーズンのPart2(全8話)の貴重なキャストインタビューが初解禁された。




『ウォーキング・デッド』とは

2010年のシリーズ開始以来、アメリカで異例の高視聴率を獲得し、日本を含めた全世界から絶大な人気を誇る『ウォーキング・デッド』は、“ウォーカー”と呼ばれるゾンビがはびこるアメリカを舞台に、人間たちが時にぶつかりあいながらも生き抜く術を模索していくサバイバル・ヒューマン・ドラマだ。シーズン11は、シリーズのフィナーレを飾るのにふさわしく、シーズン最長の全24話で制作され、これまでにないスケール感、そして驚愕のストーリー展開に世界中で注目を集めている。


昨年末配信となったPart1の第8話『血を求めて』では、“収穫者”との戦い、アレクサンドリアを襲う大嵐など、生存者たち全員に危機が迫るなど、波乱の展開で幕を閉じた。そして、Part2では、恐ろしい兵器をもった“収穫者”との戦いがさらに激化。また、アレクサンドリアでの大嵐でコミュニティはどうなってしまうのか、謎に包まれたままのコモンウェルスは一体どのような展開を迎えるのだろうか。


この度公開されたインタビューでは、リア役のリン・コリンズコニー役のローレン・リドロフ、そしてユミコ役のエレナー・マツウラとプリンセス役のパオララザロが、シリーズフィナーレを迎える『ウォーキング・デッド』での自身の演じる役や、今後の展開について語る。



リア役:リン・コリンズ

――リアはいつも戦っています。彼女は激しい性格で、絶え間ない戦いを続けているように感じます。コモンウエルスのような他の世界で、多分、彼女は落ち着くことになるかもしれません。どこかに落ち着いて、彼女は戦うことをやめられるかもしれませんが・・・。


それは面白いわ。なぜなら、私たちは彼女のことをこういった、独立した、森の中にいるワイルドな女性として見てきたからね。世界の終わりの真ん中で、フライドチキンの夕食を作る家庭的な女神のように、彼女のことを見ていたの(笑)。(そして)それから、死の女王みたいな彼女を見るの。こういった男たちを守るね。彼女がそのグループの上の階級にいるということは・・・もし彼らは全員が殺し屋であれば、彼女もそうに違いなくて、彼女はずっとそのミリタリーの中でかなり高い立場にいるの。だから、彼女はこういったいくつかの面があるキャラクターなの。


脚本は、最高に素晴らしいと思う。脚本家たちはとても素晴らしい仕事をしているわ。彼女は最高に複雑で、私たちみんながそうなの。(そして)特に今はね。この2年間は・・・もしあなたたちが、この2年間、自分が信じていることを分かっていると思っていたら、それが何度も何度もひっくり返されたの。私は、この取材をやりながら、そのことについてたくさん話してきた。私たちの中には良い狼と悪い狼がいるというアメリカ先住民の考えみたいなことをね。

そして、私たちはなにを心の糧にしている?私たちが起きているすべての瞬間において、なにを心の糧にしている?私たちは自分たちの恐怖を心の糧にしているの?それとも、自分たちの希望をを心の糧にしている?なにを心の糧にしている?人間関係においてもね。最終的にリアは・・・彼ら(脚本家たち)はそれを本当に見事に書いたわ。あなたたちは、彼女がこういった決断を下さすのを見ることになる。

そして「彼女はどういった人になるのだろう?」という感じなのだけど、彼女も分からないの。それが面白いの。私たちは「リアは何者?」となるけど、リアも分からないの。彼女は混沌した状態の真っ只中にいるの。そして自分が誰か、自分がなにを信じているか、なにを欲しているかを見つけようとしているの。そして、あなたたちは、こういったキャラクターたちが決断を下す瞬間を見ることになる。「自分は誰?自分はなにをする?私は良い狼?悪い狼?」といったね。


そして最終的には、彼らの誰も、完全に良い人ではないし、完全に悪い人でもないの。私たちのヒーローたちでさえね。私たちはこういった奇妙な会話を現場でしたわ。「もし私たちの全てのヒーローたち(主人公たち)を見たら、彼らは実際、全ての中で最大の悪者たちだ」といったね。何人かの人たちは同意するし、何人かは同意しなかった。でも、それは面白かった。なぜなら、彼女は悪者なの?私には分からない。私のパートナーが、「彼女は『ウォーキング・デッド』で今、この家族と一緒に悪役を演じているんだ」となったら、私は、「違うわ。彼女はそうじゃない」と言うの(笑)。


最終的に私はいつも、「彼女は拒絶したの」と言うわ。その女性は裏切られたと感じているの。そして、自分自身が嫌いになるの。なぜなら、彼女は自分の仲間を守ることが出来なかったからよ。それは危険な人なの。彼女が彼や自分自身を許すことが出来ないせいで、彼女を危険な存在にするの。そして、この番組には、自分たちが過去にやったことから自分自身を許すことが出来ない多くの違うキャラクターたちがいるわ。そしてそのことが最終的に彼らを、私たちが考える悪役にするの。だからそれは、自分を許すことにおけるレッスンなの。


――あなたは、「リアは自分が分からない」と言いました。あなたにとって、このキャラクターへのアプローチや、シリーズを通しての彼女の成長はどういった感じでしたか?脚本や、今後のエピソードについて読んだ時はどういった感じでしたか?このキャラクターを膨らませる上で、どのようにアプローチしましたか?


彼らが私に、このキャラクターのアーク起承転結、成長)について提案した時、私は自分がシーズン10とシーズン11に出るのは知っていたの。彼女は基本的に・・・そのピッチの最後で、彼女は、それは最終的に「パワーか?それとも愛か?」になるといった感じだった。そして、わからないけど、それはなにか、この業界で独立した女性として、私が戦っていたことなの。しばらくの間、シングルマザーだったし、とても難しい父親ととても難しい関係を持っていたしね。


そして最終的に、2020年に私たちみんながロックダウンしたことは、好きじゃなかった。私たちはみんな静かにしていないといけなかった。私は、「どうやってこの段階を乗り切るか?」ということを解決しないといけなかった。

私にはいくつもの願いがあった。それは、「もしもう一度演技をするとしたら、なにか、他の人たちを助ける役を私にちょうだい。なにか癒しになるものをちょうだい。それを見た人たちを良い方向に向かわせるものをちょうだい」というね。


そして基本的に、私は、自分の人生の最悪な部分を映し出すこういった奇妙なものを得たの。私の父との関係と私の人生のある男性たちとの関係の両方を反映したね。(そして)あなたたちは、リアが、自分が裏切られたと信じているのを思い出さないといけない。彼女は彼(ダリル)が彼女を置き去りにしたと信じているの。彼が「僕の仲間たちがここにいるんだ」と言う時、彼女は「なんてことなの。あなたは私をもう一度裏切ったわ」となるの。それから、ポープ(教皇的存在)がこういった横暴にふるまう支配者になることは、彼女や、彼女が守ろうとする男たち、彼女が守ろうとする家族を苦しめるの。その教皇はみんなを苦しめるの。だから、彼女がそれを殺す人にならないといけないわけ。それは本当に私の人生よ。違う形ではあるけど、そのことを反映したものなの。だから、芸術はとても重要なの。なぜなら、特に今、共同体としての私たちには、自分たちが経験してきたことに関して、自分たちがやっている多くの悪いものを取り除く作業があるの。


もしあなたにトラウマがあるとしたら、このパンデミック全体は、何度もパンチされたり、嫌なことを次々に引き起こされることなの。そして今、私たちは3年目を迎えている。だから正直に言って、私がこの番組に参加することは、私が、私たちみんなと自分自身に奉仕しているように感じているの。この人たちは、これらのキャラクターたちを11年間に渡って演じてきている。そして私が入ってくるの。私はケチャップのような存在なの。彼らはチキンテンダー(チキンのフライ)とフライドポテトでね(笑)。私は、彼らの演技を次のレベルに高めるちょっとした調味料としてそこに入るの。


そして、今後で出てくるこういったエピソードでは・・・ローレンとの・・・それは面白いの。なぜなら、演技をしている時、自分自身を守ることを意識していないといけない。特に体を使ったものをやっている時はね。自分もそこに出ているんだけど、距離を置かないといけないの。それは、二つの心を持つ感じなの。自分が傍観者の気持ちでいる時に、「なんてこと。この番組は彼女が戻ってきてとてもラッキーだわ」となったのを覚えている。

なぜなら、彼女は・・・まず第一に、彼女はとても感情的に利用出来るの。ノーマンもそうだけどね。でも彼女はまた、彼女の人生で、もう失敗はしないという感じなの。そしてそういったことは・・・それをどう説明していいかわからない。彼女にはそういった空気が漂っているの。全ての女性たちは、それを見たら、「そうね。私にはわかる。私はそこにいるわ。それを爆発させて!それを破壊して!」となると思う。でもそれから、こういった鏡(反映するもの)があるの。


あまりネタバレは出来ないけど、それは、こういった瞬間で、あなたはどういった人になるかという選択なの。自分がテストされる時にね。自分が(その相手を)許したくない時、自分が望むのはハグだけという時に、誰かを突き放すことを選択するの。「あなたはそういった場所にどれだけの回数いたことがある?」という感じなの。だから、この番組は重要なの。それは本当に、社会的な主張みたいなの。そしてあるレベルで、私たちはみんな、それを理解している。でも、それが全て語られて終わった時、番組も終わると思う。これは、人々が永遠に社会的に分析することになる一連の作品になるわ(笑)。



――11シーズンまでに、ゾンビたちとの戦いはかなりの年月になります。リアと比べて、あなたはゾンビがいる世界の終わりで、どのぐらい上手くやっていけると思いますか?『ウォーキング・デッド』シリーズを終える上で、なにがリアを素晴らしい悪役にしているのでしょう?


リアは実際、ゾンビを一人しか殺していないわ。最終的には、彼女が殺したのはゾンビではなく本当の人たちだと思う。そのことは多くのことを伝えているわよね?彼女にとっては、ゾンビはどうでもいいことなの。それは奇妙じゃない?


――つまり、あなたは全く違う感じになるということですか?


自分に子供が出来て以来、今、私が自分自身について知っているのは(笑)・・・私は多分、グループの中でとても貴重な存在になると言うわ(笑)。なぜなら、自分が愛するもの(自分の子供)を守るための本能があるからね。それはとても傷つきやすいの。私は、それを守るために、本当に全てを犠牲にすることになるといった瞬間を経験したわ。

そして、私は今、交際中なの。そこでは、私は何度も、「前に恋をしたことはあるけど、今起きていることはなにかとても違うものだ」と思ったわ。そういったことを考えるの。だからそういった要素もあるわ。外の世界からそういったことを守るというね。なぜなら私は有名人だからよ。自分たちの過去にあったこととかから、それを守るためにね。私はそういったことにとても感情的になるわ。自分が心地よいと感じる以上に感情的になってしまうの。だから、もしゾンビによって世界の終わりが起きたら、あなたたちは、出来るだけ早く、私を自分のチームに入れるべきだと思うわ。


――わかりました。そうします。


(時間がないので)これはとても難しいわ。私は、あなたたち一人一人と出来るだけ長く話したいの。


――この番組が終わるまでもう少しです。もちろんネタバレなしに、残りのシーズンであなたのキャラクターがどのぐらい重要かについて話してもらえますか?ここから、リアはどのぐらい重要になってきますか?


これはとても難しいわ。この番組の初めから終わりまでで、私たちが見てきたこういったキャラクターたちに戻りましょう。誰もが、こういった誇張されたギリシャ神話レベルの激しさの中にいるの。そこでは、脚本家たちがずっと素晴らしいの。いろんな脚本たちが出たり入ったりしているけど、そこには一貫性がある。私たちが目にする、こういった人たちがその瞬間で下す決断にはね。激しさが増した瞬間においてね。

そしてリアが象徴しているものを、私たちは理解し始めるの。「彼女は愛を選ぶの?彼女は許すことを選ぶの?それとも、彼女はハートを切り取ってモンスターになる?」となってね。私たちはみんな、深い悲しみの中で、こういったことに直面するの。私は、それをいくつか違うやり方でやったわ。なぜなら、私は多くの違う深い悲しみを味わったからね。そして、「私はもうこれ以上やれない」となる時があるの。そしてそれから、私は自分自身を疎外させ、プレデター(捕食者)になるの。「あなたは保護者?それとも捕食者?」って感じで、彼女は保護者になるはずだったけど、失敗するの。この時点までは、彼女は失敗したの。そして今、「彼女はなにになるの?彼女にはなにも守るものはない」となるの。そこから複雑になっていくの。あなたの答えになっているかしら?(笑)


――リン、あなたは素晴らしい仕事をされていますね。あなたがシーズン10をやった時、あなたはシーズン11で戻ってくるのを知っていたんですか?そして、もしそうであれば、あなたのキャラクターがずっと大きなものになるのを知った時、どのように感じましたか?


知っていたわ。彼らは私に(この役の)全体のアークピッチしたの。一番最後以外のね。私は実際、リアになにが起きるか、9月か10月まで知らなかった。なぜなら、彼らはまだそれを解決していなかったの。そして彼らはそれを何度も何度も変え続けていた。

だから今でさえ、私はまだここにいるの。なぜなら、私たちはまだ撮影していて、彼らはそれをまだ見つけようとしているの。それは複雑なの。なぜなら、彼女はとても複雑で対立を招くキャラクターなの。でも(演じるのは)とても楽しいわ。私は他のやり方ではやらない。最終的に、映画やテレビを監督したい人間として、私は人々に、私がやった仕事を見て、「どういうこと?聞きたいことがある。私には定かじゃない」となってもらいたいの。それか、「これは私の心の中でなにかを開いた。私はそれについて誰かと話したい」となってもらいたいの。だから、リアはこれからも人々を二極化させることになるわ。そして、私がこの役をやることにしたのは、それが分かっていたからなの。それは重要なことに感じる。だから、こういった取材はとても重要なの。


普通、私たちはこれを一緒になってやるわよね?ラウンドテーブルに座りながら。そういったことがとても懐かしいわ。私はそれをするのが大好きだった。私たちが実際、一緒になって、自分が作っているアートについてや、あなたたちが話したいことについて話すことが出来なくて、とてもがっかりしている。彼女は二極化を招くことになるわ。彼女は、こういった他のキャラクターたちと同様に、良い選択と悪い選択をするの。

そして最終的に、私が人々に受け取ってもらいたいものは、「その状況で、自分ならどうするか?もし二度も裏切られ、自分が愛していた人たちを守ることが出来なかったことで全てを失い、自分自身が嫌いになったらどうする?自分はなにをするだろう?」ということなの。可笑しいの。私は自分の子供を相手にしながら、彼が「うわわ~(と騒ぎ出したら)」となる時に、言うことがあるの。「キリストだったらどうする?ブッダだったらどうする?」となるの。私はこういったアバターに入るの。

(そして)そこで、「彼らならどうする?」となるの。リアはそういったことは考えていないと思うけど(笑)。それは面白いの。この番組にはちょっと宗教のようなものがあるけど・・・わからないわ。もしノーマンがキリスト的な人物だったら、あなたたちはどう思う?それは考えるべきことね。


――あなたの意見をお聞きしたいです。『ウォーキング・デッド』は間も無く終わりますが、10年間続いた物語に関わることについて、どのように感じていますか?


光栄だわ。この番組が私の人生に持ち込んでくれたことは、私が決して返すことが出来ないことだと感じている。私はただでもやったわ。役者がそう言うのを何度聞いたかとなるけどもね。

ノーマンと仕事をするのは・・・彼は、私が誇りに感じる仕事がやれるこういった場所に、私を置いてくれたわ。それは面白いことなの。私たち女優はみんな自惚れが強いの。でもこれは、私がどう見えるかは関係ないと、私が感じた番組だったの。私が美しくなることじゃない。それは私が魅力的になることじゃない。これは私が、(役に対して)本物でリアルになることなの。そういったことは、なによりも満足出来るものになっているわ。それとまた、彼らを見ると・・・彼らは私たちにメイクをしたりしない。マスカラや口紅はつけられないの。なにか他のことについてなの。そして、そのなにか他のことが、この時点では、私を夢中にさせているわ。私は44歳なの。


女優を続けていく上で自分がやりたいことについて考えるの。そして、私は、それを表面的なものにしたくない。私はそれを深いものにしたいの。これらのエピソードを見たら、私たちは感動するし、感じるの。そして、テレビが消えた後も、まだ感じているの。そういったことは、私たちを麻痺させようとしている世界の中で、重要なことなの。



コニー役:ローレン・リドロフ


――あなたがコニー役でキャストされる前から、あなたがこの作品のファンだったのを知っています。『ウォーキング・デッド』のどんなところが好きでしたか?


私が『ウォーキング・デッド』で大好きなのは、シーズンを通して、いかに自分が様々なキャラクターたちに共感出来るかという点だった。私は、自分が一番最初のエピソードを見た時のことを覚えている。私はただリックが大好きだった。彼の自分の家族を気遣う姿や、彼の心配、彼のパニック、彼の恐怖、それらすべてが、私にとってとても共感出来るものだった。そして、私は『ウォーキング・デッド』を見ることで、危険なやり方で人生を経験したように感じた。自分の家の安全な空間の中にいながらね。


――(番組に加わって)初めての撮影はどういったものでしたか?ゾンビたちは、テレビ画面で見るのと同様に怖かったですか?


それは可笑しかったと言わないといけない。私は実際、ちょうどリックについて話していた。なぜなら、一番最初のエピソードでリックを見た時のインパクトを覚えているからね。そして、早送りして9年後、私が現場に初めて足を踏み入れた日、リックが一番最初のエピソードでやったのと同じシーンをリックが撮影しているのを見たの。それはとてもリアルだった。そして、リックは血だらけになっていた。もちろん、偽物の血だけど、それはとてもリアルに見えて、とても怖かった。そして彼が私を見て、私のところにやって来て、「ごめんね。あなたをハグすることは出来ないけど、この番組にようこそ!」と言ったの。そうなの。それがアンドリューなの。


――ゾンビは、番組を通して進化していきます。彼らはもっと腐っていきます。ゾンビの姿に(さらに腐敗した)エキストラのメイクを足したものを見るのはいかがでしたか?


実際、そういったゾンビたちを見るのはとても可笑しいの。休憩の間にタバコを吸っていたりするの(笑)。飲み物を飲んだり、タバコを吸ったりしているの。ちょっと待って。昨日、ゾンビの一人が自分のカウボーイハットを被っているのを見たわ。私は、「ちょっと待って。これはとてもシュールだわ」となった。それは私にはとても可笑しかった。彼らは本当の人たちなの。でも同時に彼らは怖くもあるわ。人形があるの。偽物のゾンビがあるの。現場に転がっている死体があるの。最初の日に、私がそういったゾンビを相手にしていたのを覚えている。私は、グレッグ・ニコテロと仕事をしていたわ。そして、私は彼ら(ゾンビ)の方に歩いていくはずだったの。私は、それらの一つが実際、とてもリアルで怖かった。そして、彼らの誰も傷つけたくなかった。でも、それが私のポイントなの。なぜなら、彼らはとてもリアルに見えたの。そしてグレッグはとても親切で、そこに行って、私にそのシーンを説明してくれたわ。さらに、どのゾンビが本物で、どれが人形かを教えてくれたの。


――ローレン、あなたは、この番組で私たちのお気に入りの俳優の一人です。あなたのキャラクターのコニーもそうですが。今後のエピソードで、コニーが赤ちゃんを助けたり、なにか勇敢なアクションをするのを見れますでしょうか?


私は、コニーの新しい面が見れるのを知っている。間違いなく、世界の終わりが起きる前の彼女がどういう人だったかを見る機会があるわ。だから、それはちょっとクールなの。私たちが人としてのコニーを完全な形で理解するのはね。世界の終わりの前と後の両方からね。私はコニーが大好き。彼女は、私が演じた私のお気に入りのキャラクターの一人よ。


――シリーズの中で、あなたがノーマンと手話で話すのを見ます。あなたがノーマンに手話を教えたのですか?ノーマン・リーダスとの、なにか面白いやりとりはありますか?


私がノーマンについて大好きなのは、まず彼が、自然にコミュニケートが出来る人なの。画面上でダリルが使っているもの(手話)には、いろんなものが混ざっている。ある部分はアメリカの手話で、ある部分はジェスチャーで、ボディランゲージで、それらを混ぜながらやっているの。そしてそれは、ノーマン/ダリルが実際にやっているもので、それはとても重要だと思う。

なぜなら、彼らは実際、コミュニケーションのやり方は一つである必要はないという世界を見せているの。そしてコミュニケーションは完璧である必要はないの。それが行われていて、そこにそういった(伝えようとする)努力がある限りね。そして、ノーマンは、間違いなく、私に確認するわ。私たちが一緒にシーンをやる前にね。彼は、「ねえ、これはオッケーかい?これはうまくいく?」という感じでね。それがノーマンなの。


――ローレン、いくつか聞かせてください。ハリウッドにおける、あなたのキャリアを、あなたはどのように定義づけますか?コミュニケーションは大変でしたか?それとも複雑でしたか?それと、あなたのメキシコ人のルーツについてどのように感じていますか?


まず第一に、私はこの業界にちょうどいいタイミングで入ったように感じる。この業界での私の経験はものすごく早く進んでいるわ。その道筋はものすごくあっという間だった。人々は、違う種類のストーリーを語り始める準備が出来ているように感じる。スクリーンで今まで描かれなかったストーリーについてね。そして、彼らは、そこにしばらくあった違うリソース(才能)を使うことを喜んでやるようになり、そういったことに好奇心を持ったり、それらを受け入れられるようになったと思う。


そして、私は、舞台からテレビに行って、映画に行ったの。本当に5年かからずにね。それはあり得ないことだと思う。そして、こういったことすべてで起きているのは、私に素晴らしいチームがいるからなのは分かっている。私の後ろにね。私には、今までの私のキャリアのほとんどで、私と一緒だった素晴らしい通訳がいる。そして、役者としての私の特有のニーズを主張してくれる素晴らしいマネージャーでありエージェントがいるわ。だから、私は、あなたたちが見たいものを届けることが出来るの。


あなたの二つ目の質問、メキシコ人のルーツについてだけど、私の父親はメキシコ人なの。だから私は半分メキシコ人なの。子供の時、私は、その文化の中で魅了されていたわ。私の祖父母はスペイン語を話すわ。そして、私の家族のみんながバイリンガルなの。英語とスペイン語のね。それから彼らは手話もする。だから、そこには手話も入っているの。私のメキシコ人の家族はいつも私に教えてくれたわ。彼らは、家族やコミュニティの重要さを私に染み込ませたの。そして、私は、『ウォーキング・デッド』の中に、同じ価値観を見れることに興奮している。そういった家族の感じをね。全ては家族についてなの。


――『ウォーキング・デッド』の終わりが見えてきましたが、この番組のレガシー(遺産)についてどう思いますか?


この番組のレガシーについて?一つ大きな部分は、多分、ウォーカーたちになると思う。『ウォーキング・デッド』は、とても独特なゾンビを世界に紹介したと思う。ゾンビが本当にメインストリーム文化の一部になって以来ずっとね。テレビと映画の中でね。私は、『ウォーキング・デッド』とAMCが、多様性に対してやった仕事にとても感謝している。(マイノリティの)表現や多様性の受け入れなどでね。『ウォーキング・デッド』は本当に大胆だと感じる。

この番組の中に多くの違うストーリーを盛り込む上で、彼らは本当に勇気があって、勇敢なの。そして、私たちは、とても多くの異人種間の恋愛関係を見てきた。それと違う性別を見てきたし、障がい者たちを見てきた。『ウォーキング・デッド』の中で、私たちは多くのことを扱ってきた。そういったことをたくさんね。なぜなら、『ウォーキング・デッド』は本当に、現実世界の鏡として機能しているの。現実の世界はまさにそういうふうに見えるの。だから、私たちはそれだけ多様なの。そしてテレビはやっと、現実世界のように見え始めてきたの。


――私の質問は、新しいパートの最初のエピソードでの、コニーとダリルの間のとても短いシーンについてです。それを撮影するのはいかがでしたか?その撮影での演出はどのような感じでしたか?それは、彼らの関係についてどのようなことを伝えていますか?


あなたは知っているかもしれないけど、すべてのエピソードで違う監督たちがいるの。ダリルとコニーの間で、多くのやりとりがあるように感じる。そして、それは本当に、その特定のエピソードの監督のビジョンによるの。私は、自分たちが一緒に仕事をした監督たちがずっと、役者たちのことをとても信頼してくれていて、とてもラッキーに感じる。彼らは、ノーマンが彼のキャラクターを最もよくわかっていると信じているの。彼(ノーマン)は、ダリルがどう反応するか、なにが彼を怒らせるかを正確に把握しているわ。そして私自身もまた、コニーのことを一番よくわかっている。私たちがシーンを一緒に撮影している時、ノーマンと私と監督の間で、多くの会話や共同作業が必要になることがとてもよくあるわ。だから、そういったふうに、それらとてもリアルに感じられるの。



ユミコ役:エレナー・マツウラ&プリンセス役:パオラ・ラザロ


――お二人への質問です。お二人は、この作品にかなり遅くなってから参加しました。シーズン9やシーズン10で。ものすごく多くのファンがいる作品に、とても遅い段階で加わるのは、かなりプレッシャーがありましたか?


エレナー・マツウラ:

そうね。そうだったわ。でも、そこには、祝福と同時に呪いがあったわ。その両方がね。私は、自分がどういった番組に入っていくか、はっきりと把握していた。そういう意味で驚きはなかった。私が尊敬しているとても多くの素晴らしいイギリスの俳優たちが、私の前にこの番組に出ていたのは知っていたの。私はそのレガシーに加わることにとても光栄に感じたわ。でもまた・・・パオラがこれについては答えないといけないけど、私はそれについては少し楽な時間を過ごしたの。なぜなら、私は(そこに一人ではなく)グループとして加わったの。そして、あるグループ(チーム)に入っていく時のストーリーの一部は、あなたは(そこでは)誰も知らなくて、友だちを作ろうとするということなの。そして、良い印象を与えようとするの。でも、私たちはみんな、確かに、自分が入っていく家族を持っているわ。それは本当に人生を模倣した芸術なの。


私たちが加わった時、私たちのグループには5人いた。そして私たちはそこに行ったけど、みんながナーバスだった。私たちは良い印象を与えたかった。そして、私たちはそれをシーンで演じるのに利用したの。だから多分、パオラにとってはもっと怖い初日だったはずなの。なぜなら、私は、彼女の初日にそこにいたからわかるの。私たちは彼女を出来るだけサポートしたかった。でも彼女は一人だったの。


パオララザロ

そうだったの。最初はナーバスになるわ。なぜなら、この確立されたフランチャイズに入っていくわけだからね。この確立された番組にね。でも、みんながとても親切で温かく迎えてくれたの。そして、私はこのキャラクターを作り上げるのに一生懸命やったわ。そして自分は準備が出来ていると感じた。一度準備出来ていると感じたら、そういった不安はなくなるの。そしてまた、みんながいかに親切で、温かく迎えてくれているのが分かったら、そこからはスムースに進むことが出来たわ。そういったことに、とてもありがたいと感じているわ。


――残りのエピソードについてあまりネタバレせずに、最終シリーズの脚本を読んだ時のあなたの最初の反応がどういったものだったかを教えてください。それと、とても素晴らしいレガシーを持つ番組に加わるのはどういった感じですか?


エレナー・マツウラ:

私はまだ最後のエピソードは読んでいない。誰も読んでいないと思う。だから、それはまだ出てきてないの。正直に言って、私は、この番組では当たり前のことはなにもないと思っている。シーズンがどう終わるかについて大体の流れは知っているけど、私がアンジェラカーン(監督)と最後に会話をして以来、とても多くのことが変わっているの。物事は常に変わるわ。だから私にはわからない。これからいくつか驚きがあるかもしれない。そして、あなたの二つ目の質問に答えると、それがこの番組のレガシーの一部なの。なぜなら、この番組がずっと誇りにしてきたのは、驚きなの。それと観客を油断出来ないようにすることね。キャラクターたちは多くの場合、安全じゃない。それは(この番組が)、人々に興味を抱き続けさせる理由の一つだと思う。


パオララザロ

同意するわ。このフランチャイズに参加するのは、とても光栄なことだわ。そこに加わることになったことに対して、私はずっと感謝することになるわ。


――お二人への質問です。Part2の予告編についてのコメントをいくつか読みました。彼らはみんな、「これはテレビ番組じゃない。これは映画だ」と話しています。彼らはとても興奮しています。お二人は、この壮大で予想できない結末に関わることに興奮していますか?この番組は、あなたの人生にどんなインパクトを与えていますか?


パオララザロ

私は、この番組の終わりに関われてとても興奮している。このシリーズに関われてね。あなたは、「私の人生におけるインパクトはなんですか?」と言ったけど、それは大きなインパクトになっているわ。私は、世界中にいるファンの人たちや、私たちがTWDファミリー、『ウォーキング・デッド』ファミリーと呼ぶ人たちと会ったの。私は、世界中の人たちと知り合えたことに、永遠に感謝するわ。それはものすごくありがたいことだわ。だから、私は興奮しているし、それが終わることが悲しい。でも、それが私の人生で起きたことにはずっと感謝し続けるわ。


エレナー・マツウラ:

そうね。全く同意するわ。私はどこから始めたらいいかさえわからない。私が、『ウォーキング・デッド』ファミリーに加わった時、私の人生全体が変わったの。私は本当に、自分の家族全員で引っ越したの。国を渡って、私たちは今、ジョージアに住んでいるの。私はこれまで、こんなに大きな番組に関わったことは一度もなかった。そこでは、このマルチバース(多元的宇宙)が実に多くの人たちを惹きつけているの。


『ウォーキング・デッド』がなにかを知らない人たちは、世界には少ししかいない。また、私たちの個人的なレベルでは、これらの役者たちと演技出来ることね。私が毎日仕事をする人たちね。それは、私が必ずしももう一度得られるかわからない特別な経験なのはわかっているの。


――お二人がネタバレ出来ないのは知っています。でも、シーズン11のPart2でのお二人のキャラクターの見どころはどういったものになりますか?お二人のキャラクターは、コモンウェルスでかなり違う生活をしていますが。そういったことについて話してもらえますか?


パオララザロ

よくわからないけど、多分、プリンセスにはある愛(ロマンス)があるかもしれない。私に言えるのはそれだけね。多分ね。


エレナー・マツウラ:

そうね。ユミコにはあまり愛(ロマンス)はないわ。でも間違いなく違うライフスタイルに、彼女は放り込まれる。彼らは彼女を前の生活から引っ張り出して、この新しいものに押し込むの。それはこういった大きな責任で、彼女は基本的に、パメラ・ミルトンの右腕の弁護士なの。彼女がそれを気に入っているかどうかに関係なくね。だから、それは、ユミコにとても大きな影響を与えるわ。彼女はまた、長い間会っていなかった自分の兄と再び一緒になったことに対処するの。そして、それは簡単な関係じゃない。それは複雑なの。そして、彼女はまた、自分の友だちたちや、しばらく会っていない彼女が選んだ自分の家族の方に引き寄せられるものを感じている。コモンウェルスで、彼女はプリンセスと一緒だけど、彼らは離れた感じなの。彼らはかなり別々の人生を進んでいるの。だから、そういったことは、ユミコにとってとても大変なの。なぜなら、これは、必ずしも彼女が選んだ人生じゃないからね。でも、彼女は、コモンウェルスの中で、そういったことを相手にしながらサバイブしようとしているの。(でも)それが彼女にとっていつまで続くかはわからない。どうなるかしらね


――なぜこの作品はずっと成功しているのでしょうか?それは現実を反映しているからでしょうか?(多様性のある人たちを)受け入れているからでしょうか?それについて、あなたはどのように考えていますか?


パオララザロ

私はその両方だと思う。(人種に対して)包括的で、排他的じゃなくて、私たちの世界を反映しているからだと思う。そういったことが、この番組がとても支持されていることにつながっているわ。それとストーリーテリングね。この番組の脚本ね。それはなにか恐怖とミステリーの中にあるもので、それがこの番組をとても人気のあるものにしているの。


エレナー・マツウラ:

そうね。全く同意するわ。それは間違いなく(現実世界の)鏡ね。そのことがこの番組をとても長く続けさせているの。なぜなら、掘り下げられるとても多くのキャラクターや様々な状況があるの。それは、私たちが大好きなキャラクターたちや、彼らのジャーニーや、キャラクター同士の関係についての番組なの。そして、それからゾンビの番組なの。私にとってはね。だから私はものすごくやり甲斐を感じるわ。なぜなら、観客はキャラクターに感情移入するの。彼らは、「ねえ、それは私みたいだ」と言える人たちに感情移入するの。それか、「その状況では、私はそういうふうになると信じたい」とか、「私はそういった選択をするだろう」とか、「私はその人を称賛する。なぜなら、彼らにはとても忠誠心があるから」と言えるような場合にね。そして、(観客が)選べるキャラクターたちがとてもたくさんいるの。みんなが、『ウォーキング・デッド』の中の誰かに自分自身を見出すことが出来るの。だから、この番組はこれだけ長く生き残ってきたの。


――このシリーズのメインのテーマの一つは、希望対絶望です。物語は、私たちの現実の状況を考慮に入れています。その議論の中での、あなたの立ち位置はどこにありますか?そしてなぜそうなのかも教えてください。


パオララザロ

あなたは、希望対絶望と言ったの?


――そうです。


パオララザロ

希望対絶望ね。エレナー、これについては、あなたが先に答えてくれる。


エレナー・マツウラ:

私が、希望対絶望についてどう思うか?正直に言って、それはどこか、この番組全体の前提じゃないかしら?本当に。先ほど私が言ったように、もし世界の終わりゾンビの部分を取り除いたら、それは、「人間性とはなにか?」となるわ。それが、この番組が尋ねていることなの。誰かが先ほど、この質問をパオラに聞いたわ。彼らは、ゾンビについて聞いていた。そして、なにかあなたが言ったことで、私は考えさせられたの。それはとても可笑しいの。なぜなら、ゾンビは人間でしょ?彼らは死んでいるわ。彼らは、このウイルスのせいで、すべての人間性を剥ぎ取られているの。

そして、私たちに残されているのは・・・人々を人々にしているのは・・・人であるというのはどういう意味?それはどういう意味かしら?あなたはただ絶望する?それとも、自分自身のために戦う?それかパワーや、復讐のために戦う?それとも、あなたは人々を信じる人になる?人間性(思いやり)を信じる?わたしは、自分が求めているコミュニティを探すわ。なぜなら、それはとても希望があるからね。だから、私たちは、この番組の中で、自分たちがフォローしているキャラクターたちをフォローするの。なぜなら、彼らはみんな、内面に希望の感覚を持つ人たちなの。そうじゃなかったら、そういったことになんの意味がある?彼らはただ諦めてしまうわ。


――パオラへの質問です。あなたは少し前に、愛について話していました。私たちは、プリンセスとマーサーの間にコネクションがあるのを見ています。コミックの中では、彼らは恋人同士です。彼女は彼の中になにを見ていると思いますか?また彼は彼女になにを見ていると思いますか?


パオララザロ

彼女が彼の中に見るものは・・・彼らは両方とも壁を持っているの。彼女のはコメディで、ワイルドでクレイジーになることなの。そして彼の壁は、兵士であることなの。一度、彼らが、二人が持つそういった壁を取り除いたら、彼らはお互いの中に、共通点を見出すの。彼らは、そういった壁がないと、感情的に繋がるの。彼ら二人は、自分たちの目の前にあるこの砦(コモンウェルス)と一緒に生きているわ。そして、彼らが一度それらを手放したら、その時、私たちは、彼らが理解し合うのを見ることになるの。そして彼女は、彼の内面は優しいというのを知っている。なぜなら、彼女はそれを彼の目の中に見ることが出来るの。彼女は、「私にはあなたのことがわかるわ」といった感じなの。だから、彼らはそういったことをお互いの中に見ているの。


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■『ウォーキング・デッド』シーズン11 Part1

ディズニープラスのスターで独占配信中

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