阿部寛が主演を務める日曜劇場DCU」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)の第5話が2月20日に放送された。DCUメンバーで潜水士の瀬能(横浜流星)が信じていた人物に欺かれる展開で、瀬能の悲しみややるせない表情が印象的に描かれた。意外な結末に視聴者からも反響が大きく、放送後は「#DCU」がTwitterのトレンド入りを果たすなど注目を集めた。(以下、ネタバレがあります)

【写真を見る】横浜流星“瀬能”の黒縁メガネ×黒スーツ姿

■瀬能、学生時代の先輩と再会

同作は、海上保安庁に新設された「DCU(Deep Crime Unit)」隊長の新名(阿部)をはじめ個性豊かなメンバーたちがさまざまな水中事件や救助、外部からの侵入対策など難事件に立ち向かう“ウォーターミステリー”。TBSと、ハリウッドでも活躍するケシェット・インターナショナル社およびファセット4メディア社が共同制作するオリジナル作品だ。

第5話では、副大臣の息子・木下裕司(三浦獠太)が海上で行方不明になりDCUに捜索命令が出される。だがその後、裕司はドラッグに手を出し誘拐されたことが分かる。そんな中、瀬能は聞き込みで立ち寄ったサーフショップで学生時代の仲のいい先輩・中林(藤井流星)と再会する――というエピソードが描かれた。

■瀬能、政治家秘書の身代わりに!

瀬能が副大臣秘書・日村(柳俊太郎)の身代わりとなって、身代金受け渡しを行うことに。黒いスーツに黒縁メガネスタイルの瀬能のカッコよさに、視聴者からも興奮の声が上がった。

事件の黒幕は、瀬能が信頼する先輩・中林その人だった。身代金目的で木下裕司誘拐事件を企てた中林。瀬能の時計を善意で修理するふりをして時計に盗聴器を仕込み、DCU側の動きを読んでいたのだった。

そのことにいち早く気づいた新名(阿部)は、瀬能もろとも中林を欺く作戦を決行。瀬能以外のDCUメンバーやマトリ(厚労省麻薬取締部)、警視庁公安部がタッグを組み、新名と瀬能が拘束されたのを見計らってアジトに乗り込んだ。

■「ショックを飲み込む表情に打たれた」

作戦のためとはいえ、味方からも真実を知らされていなかった瀬能は「俺も騙してたのか…」と愕然。新名から「お前が終わらせろ」と託され、中林に向き合った。

「先輩、何で…」。落ち着いた声で話し始めた瀬能。「親を亡くした俺を、あんただけが同情や哀れみもせず、同じ目で見てくれたじゃないか。俺はそういう先輩が好きだったのに…」。徐々に感情がたかぶっていく様子から、裏切られたショックの大きさがうかがえる。

怒りと悲しみを中林にぶつけようとしたその瞬間、中林が直した時計のアラーム音が…。最後はすべてを飲み込み、静かに手錠をかけた瀬能に視聴者からは「心配していた先輩に裏切られた瀬能くん。ショックを飲み込む表情に打たれた」「作戦のかやの外だったのも地味にキツいな…」「作戦とはいえ、味方にも騙されちゃってる瀬能くんが不憫」の声が続出。犯人役を務めた藤井流星との“W流星”共演も話題を集め、Twitterでは「#DCU」がトレンドトップ5圏内に浮上した。

※柳俊太郎の「柳」は木へんに夘が正式表記

日曜劇場「DCU」第5話より/(C)TBS