イギリスの老舗のオークションハウス『クリスティーズ』が、トタンでできた、年期の入った犬小屋をオークションに出品して話題となっている。
この犬小屋はコスタリカのロッキー(Roky)という犬のものだが、よく見てほしい。屋根に穴があいているのがわかるだろう。
この穴は、3年前に隕石が落下して開いたもので、特別な犬小屋なのだ。その落札価格は2300万円を超えると予想されている。
心配する人がいるから先にいっておくけど、ロッキーは無事で今も元気だよ。
2019年4月23日、中央アメリカのコスタリカ北部、アグアスサルカス市近くの民家の犬小屋に、隕石が落下した。
犬小屋の高さ1.2メートル程度。当時、その犬小屋にはジャーマン・シェパードのロッキーが休んでいた。
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ブリキの屋根を突き破った隕石落下の衝撃に驚いたようだが、怪我はなく無事だった。
落ちてきた約7.6センチ ×約7.6センチの大きさの隕石は、犬小屋の屋根に18センチほどの穴を開けたという。
犬小屋と隕石がオークションに出品中
隕石は、通常落下した場所にちなんで名前が付けられることもあり、この隕石も市の名を取って「アグアスサルカス」と名付けられた。
その後、ロッキーの飼い主は、隕石と隕石が落ちた犬小屋を『クリスティーズ』に出品した。
現在、2月23日まで開催されているオンライン・オークションのアイテムの1つとして注目を集めている。
『クリスティーズ』によると、炭素質コンドライトでできた隕石の落札価格は6万ドル(約700万円)、犬小屋は更にそれを上回り、20万ドル(約2310万円)~30万ドル(約3450万円)と予想されている。
今回のロッキーの犬小屋は、果たしていくらで落札されるのだろうか。高額で落札されたら、ロッキーの犬小屋は御殿のようなゴージャスなものになるのだろうか?
クリスティーズによると、過去にも隕石落下のユニークな出品があったようだ。
ジョージア州クラクストンで郵便受けに落下した隕石は、2007年に83000ドル(約955万円)でオークションにて落札された。
また別の事例としては、孫の女性が祖母から約400ドル(約46000円)で購入したばかりのシボレーマリブに隕石が落下し、その車を69000ドル(約790万円)でオークションに出品したところ、2010年に23万ドル(約2650万円)で落札されたという。
References:THE AGUAS ZARCAS DOGHOUSE, Carbonaceous Chondrite – CM2; Alajuela, Costa Rica (10°23’29.03"N, 84°20’28.58"W) | Christie’s / Doghouse hit by meteorite expected to fetch over $200,000 at auction / written by Scarlet / edited by parumo
追記:(2022/02/21)本文を一部訂正して再送します。
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