菅首相は2011年8月26日午後、民主党・両院議員総会で、同日の参院本会議で特例公債法と再生可能エネルギー特別措置法が成立したことを受けて、民主党代表の辞任を正式表明。両院議員総会は、これを了承した。

 菅首相は両院議員総会で「民主党代表を辞任させていただきたい」とした上で「新たな代表が決まった段階で、すみやかに内閣を総辞職したいと考えている」と語り、退陣を正式に表明。また、

「与えられた条件の中でやるべきことはやった」

と時おり満足気な表情を浮かべた。

 さらに、任期中に起きた東日本大震災について、

「大震災、原発事故に遭遇したときの内閣総理大臣、このことは歴史から消えることはない。そういうときに内閣総理大臣をつとめていた一政治家の責任として、これからも放射能汚染の問題、復旧復興の問題、さらに言えば原発に頼らないでもしっかりと経済・生活をやっていける原発に依存しない社会の実現を目指して頑張っていきたい」

と述べた。

 今後の予定は、8月27日に告示・立候補の届出、29日11時からの両院議員総会で民主党代表選挙の投開票が行なわれ新代表が決定、30日に国会で新首相が指名される。今回の民主党代表選では、告示から投票期間までの間、党運営の選挙運動期間が設けられる。27日は日本記者クラブ主催の候補者への共同記者会見、28日には党主催の候補者討論会が開催されることになっている。

山下真史)

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菅直人首相(2011年8月26日)