セリエA第26節、ナポリvsカリアリが21日にサン・エリアで行われ、1-1のドローに終わった。

前節、インテルとの上位対決を1-1のドローで終えた3位のナポリ(勝ち点53)は、ミッドウィークに行われたバルセロナとのヨーロッパリーグ(EL)のプレーオフ1stレグも同じく1-1のスコアで終え、公式戦2試合連続ドロー中。

公式戦3試合ぶりの白星を狙う降格圏18位のカリアリ(勝ち点21)とのホームゲームでは、今節先に試合を終えたミランインテルの取りこぼしにより、暫定首位浮上のチャンスを得た。

スパレッティ監督は3日後にバルセロナとのホームでの2ndレグを控える中、先発5人を変更。GKをオスピナに戻し、負傷のインシーニェ、ザンボ・アンギサに代えてメルテンス、デンメを起用した他、ファビアン・ルイスとオシムヘンをベンチに置き、マリオ・ルイ、ペターニャを起用した。

多くの主力離脱の影響もあり、昨年12月のアタランタ戦以来となる[3-4-2-1]の布陣を採用したナポリ。立ち上がりは押し込む入りを見せた中、10分には右サイドから中央に絞ってきたディ・ロレンツォがボックス中央で強烈なダイレクトシュートを放つが、これはGKクラーニョの好守に遭う。

しかし、18分にクリバリの不用意なゴールキックのリスタートをグラッシにカットされてボックス内に抜け出したジョアン・ペドロに決定機を与えるなど、イージーミスや布陣変更によるマークの受け渡しのミスが散見されるようになる。

さらに、相手との競り合いの際に後頭部に頭突きを受ける形となったディ・ロレンツォが一度はプレーに復帰したものの、数分後に自らピッチに座り込んでしまい、プレー続行不可能となるアクシデントが発生。これを受け、スパレッティ監督は27分にマルキュイをスクランブル投入した。

前半半ばから終盤にかけて試合は完全にイーブンな展開で推移。34分にはマリオ・ルイが左サイドからカットインし、利き足とは逆の右足のシュートを枠に飛ばすが、これもGKクラーニョのセーブに阻まれ、なかなか決定機まで持ち込めないまま前半を終えた。

後半も同じメンバー、布陣で臨んだナポリだが、前半以上に押し込まれる苦しい状況が続く。すると、58分にはボックス右から内に切り込んだガストン・ペレイロが左足で放ったシュートに対して、GKオスピナが自身の前でバウンドしたところをはじき出すことができず、守護神の痛恨のミスから先制点を献上した。

流れが悪いナポリは直後の61分にも自陣での不用意なボールロストからカリアリのショートカウンターを浴び、ボックス右でベッラノーバが入れたクロスをファーでドフリーのデイオラダイビングヘッドで合せられるが、ここはGKオスピナが意地のビッグセーブ。さらに、こぼれに反応したバゼッリのシュートは枠を外れ、辛くも連続失点を免れた。

1点ビハインドに加え、攻撃も低調なナポリは67分、3枚替えを敢行。ファン・ジェズス、デンメ、ペターニャを下げてファビアン・ルイス、ウナス、オシムヘンを投入。この交代で並びを本来の[4-2-3-1]に戻し、最前線にオシムヘン、2列目に右からウナス、メルテンス、エルマスが並んだ。

主力投入で一気に流れを変えたいところだったが、この交代も攻撃を活性化させるまでには至らず。83分には途中投入のマルキュイが負傷し、ザノーリの投入を余儀なくされた。

その後、86分にはクリバリの不用意に入れ替わられてペナルティアーク付近までドリブルで運んだマリンに決定的なシュートを許すが、ここはGKオスピナがビッグセーブ。さらに、強風の中でマリンが直接狙った左CKも再びオスピナが見事な反応ではじき出す。

すると、オスピナがはじき出したボールを繋いでカウンターを仕掛けたナポリは、左サイドマリオ・ルイが上げたクロスをファーサイドで競り勝ったオシムヘンが渾身のヘディングで合わせ、後半最初の決定機を同点ゴールに結びつけた。

しかし、ここから逆転まで持っていく力はなく、試合は1-1のままタイムアップを迎えた。オシムヘンの土壇場のゴールで辛くも勝ち点1を拾ったナポリは、上位のミラノ勢にお付き合いする形で暫定首位浮上のチャンスを逃した。

また、ディ・ロレンツォ、マルキュイの負傷によってバルセロナ戦ではより厳しい戦いを強いられる見込みだ。

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