バルセロナガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンが、契約延長問題に揺れるフランス代表FWウスマーヌ・デンベレのクラブ残留を希望している。スペイン『ムンド・デポルティボ』が伝えている。

今冬の移籍市場でアーセナルとの契約を解消し、フリーでバルセロナに加入したオーバメヤン。

アーセナルでの規律違反や、今シーズンここまでの振るわないパフォーマンスもあり、新天地では懐疑的な見方が多かったが、直近に行われたバレンシア戦ではチームを4-1の大勝に導く見事なハットトリックを達成。これにより、一気にチームメイト、ファンの信頼を獲得した。

一方、バルセロナとの現行契約が今シーズン終了までとなっているデンベレは、クラブとの再三に渡る延長交渉がまとまらず。今冬の移籍期間においては契約延長するか、今冬に移籍金を残してクラブを去るか、という2つの選択肢を迫られたが、最終的にどちらの選択肢も選ぶことなく残留。

ジョアン・ラポルタ会長を中心とするクラブ首脳、熱狂的なサポーターの怒りを買うも、あくまで戦力として平等に扱うチャビエルナンデス監督の配慮で“飼い殺し”は回避。その指揮官に対して、ピッチ上での好パフォーマンスで応え、サポーターの一部は態度をやや軟化させつつあるが、依然としてホーム、アウェイに関わらずスタジアムでブーイングに晒される場面も少なくない。

バレンシア戦で勝利の立役者となったオーバメヤンは、地元紙『ムンド・デポルティボ』で、ドルトムント時代から弟分として接してきたデンベレについて言及。個人としては来シーズン以降も共闘を望んでいることを明かした。

「僕はデンベレにこう言ったんだ。『兄弟、君はバルサに留まるべきだ』ってね」

「その言葉で彼の気が変わるかどうかは分からない。ただ、この世界ではすべてのことが起こり得るとだけ言っておくよ」

デンベレがここ数試合で見せているパフォーマンスを継続し、財政難のクラブに条件面で歩み寄りを見せた場合、一転残留の可能性は十分にあると思われる。オーバメヤンの希望通り、来シーズンもデンベレとの共闘は見られるのか…。

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