2022年2月21日サントリーは「サントリー国内酒類事業 ノンアルコール飲料戦略説明会」を開催。サントリーBWS 代表取締役社長の鳥井信宏氏と、取締役常務執行役員 戦略本部長の林正人氏が“ノンアルコール文化の創造”について語った。

【写真】3月1日(火)に登場するワインテイストの「ノンアルでワインの休日」(赤)

2021年のノンアルコール飲料市場は約4000万ケース(前年比115% ※8.4リットル換算 同社推計)となり、10年前の2011年から約2倍に拡大。飲食店などでお酒を飲めない状況での代替品としてだけでなく、健康意識の高まりやライフスタイルの変化などもあり、ノンアルコール飲料はさまざまな場面で飲用されるようになっているという。

同社は「アルコール度数0.00%のノンアルコール飲料は今後さらに需要が高まる」と予想。2030年には2021年の約1.4倍となる5500万ケース規模になると推定する。

鳥井氏は「清涼飲料水ではなく“アルコール0.00%のお酒”を提供したい。ノンアルコール飲料は単なるお酒の代替品ではないと考えており、お酒を飲む人も飲まない人も一緒に楽しめるノンアル文化を創造したいと考えています」とコメント。

林氏は「2009年以降、アルコール0.00%商品が一気に認知され、2019年に健康意識の高まりや選択肢の拡充などで市場が急拡大しました。アルコール0.00%商品は、飲用経験のない方も多くいますので、まだまだポテンシャルがあると考えています」と話す。

そこで、“ノンアル文化の創造に必要なキードライバー”として同社が掲げるのが「圧倒的美味の実現」「ラインナップの拡充」「魅力の提案」だ。

3月1日(火)には、新たにワインテイストの「ノンアルでワインの休日」(赤・白/350ミリリットル缶/オープン価格)を発売するなど、ラインナップの拡充を計画。同製品は、醸造したワインを蒸溜し、アルコール分を取り除いて作った「ワインエキス」を使用しており、深みのある味わいや、果実味あふれる香り、飲み終わりの余韻などを実現している。

そして、ノンアルコール飲料の魅力を伝える提案の1つとして、東京駅一番街2階 東京グルメゾン内(東京・千代田区)に、「のんある酒場」を4月28日(木)から5月5日(木・祝)の期間、限定オープンする。

ここでは、アルコール度数0.00%のビールテイスト・RTDテイスト・ワインテイストなど、さまざまな同社の既存商品に加え、「のんある酒場」でしか飲めないオリジナルドリンクや、ノンアルにぴったりのメニューも提供予定。林氏は「0.00%でお酒の価値を伝えたくて、あえて“酒場”とネーミングしました。メニューの構成は今まさに考えているところで『ノンアルってこんなに楽しいんだ』『こんなにバリエーションがあるんだ』と知っていただければ」と、「のんある酒場」オープンへの想いを語り、「お酒を飲む人も飲まない人も一緒に楽しめる場を目指していますので、会社員だけでなくいろんな方に来ていただきたいです」と意気込んだ。

新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

ノンアルの魅力を体感できるイベント「のんある酒場」