23日、明治安田生命J1リーグ第9節の横浜F・マリノスvs川崎フロンターレ日産スタジアムで行われ、4-2で横浜FMが勝利した。

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の集中開催の影響で前倒し開催となった一戦。横浜FMは開幕戦でセレッソ大阪と2-2のドロー、対する川崎FFC東京との“多摩川クラシコ”を1-0で制していた。

横浜FMは開幕戦から2名を変更。DF畠中槙之輔、MF水沼宏太に代えて、サガン鳥栖から獲得したDFエドゥアルド、そしてFWエウベルが先発出場。開幕戦ゴールのFW仲川輝人は左ウイングで先発した。

対する川崎FFC東京戦から3名を変更。肩を負傷したDF車屋紳太郎、MF大島僚太、FWマルシーニョに代えて、DF山村和也、MF橘田健太、FW宮城天を起用した。

昨シーズンの王者を迎える昨シーズン2位の横浜FM。互いにスタイルを出して攻め込もうとするところ、3分にエウベルがドリブルで持ち出そうとするが、後ろから引っ掛けたチャナティップが倒しファウル。早速カードが提示される。

6分、右サイドに松原がロングスルーパス。これを見事に抜けたエウベルがボックス右からグラウンダーのクロス。これにレオ・セアラが走り込んだが、山村が対応。レオ・セアラが倒されたように見えたが、ファウルはなし。VARチェックでも判定は変わらなかった。

横浜FMは序盤からペースを握り、選手の立ち位置を変えて攻め込む展開に。ワイドを使って攻めながら、スペースが空けばサイドバックとセンターバックの間をランニングし、背後を狙って行く戦いを見せる。

そんな中、16分にアクシデント。デビューとなったエドゥアルドが右足首を痛めて座り込んでしまうが、プレーを続行する。

横浜FMがポゼッションして攻めて行く中、18分にも決定機。松原が右サイドからダイレクトで前線へ。これに上手く抜けたレオ・セアラがボックス内でフリーとなるが、シュートは打てない。

押し込まれる展開が続いていた川崎Fは19分に最初のチャンス。左サイドを突破したチャナティップがクロス。これをボックス内で脇坂がトラップすると、相手を引きつけてパス。これをボックス内右から家長ニアを狙ってシュートするが、GK高丘がセーブする。

互いに攻め合う時間が続くと29分に川崎Fがチャンス。右サイドをフリーで抜けた家長がドリブルで持ち込むと、ボックス内右でシュート。これがエドゥアルドに当たると、こぼれ球をレアンドロ・ダミアンが押し込むが、オフサイドでゴールは認められない。

その後も攻め続けると32分に川崎Fがスコアを動かす。登里が左サイドから浮き球スルーパス。これに上手く抜けた橘田がグラウンダーのクロス。レアンドロ・ダミアンが中央へ走り込むと通過し、ファーサイドの家長が飛び出したGK高丘に合わせてシュートを叩きつけて浮かせゴール。川崎Fが先制する。

横浜FMは前半アディショナルタイムにボックス手前でFKを獲得。これをエドゥアルドが左足で狙うが、シュートはわずかに枠の左に外れる。

川崎Fが1点リードして迎えた後半。互いに選手交代なしで臨むこととなった。

すると49分に川崎Fが後半最初のシュート。家長が運び中央のチャナティップへ。そこから左へ展開するとパスを受けた宮城が右足でシュートもGK高丘がキャッチする。

前半の途中からなかなか良い形で攻撃が仕掛けられない横浜FMは、51分に選手交代。ボランチの渡辺を下げて、畠中を投入。岩田がボランチに入り、CBは左にエドゥアルド、右に畠中と並んだ。

すると57分に横浜FMワンチャンスを生かす。左サイドからマルコス・ジュニオールがクロス。これがファーサイドに飛ぶと、走り込んだエウベルが打点の高いヘディングシュートで合わせ、同点に追いつく。

追いついた横浜FMは直後の58分にも連続ゴール。マルコス・ジュニオールがダイレクトで右サイドへ出すと、相手と競り合いながらエウベルが抜けようとしてグラウンダーのクロス。これに仲川が飛び込み、逆転に成功した。

川崎Fは62分にチャナティップ、脇坂、宮城を下げて、大島僚太、遠野大弥、知念慶を投入し、流れを変えに行く。しかし64分にゴールを奪ったのは横浜FMだった。

サイド、松原とのワンツーでレオ・セアラが抜け出すと、中央へクロス。これをマルコス・ジュニオールがキープして落とすと、走り込んだエウベルがダイレクトシュート。これが橘田の足に当たってディフレクトすると、GKチョン・ソンリョンは反応できずにそのままゴールイン。横浜FMがリードを2点とする。

一気に3点を奪った横浜FMだったが、川崎Fも黙っていない。73分、右サイドでパスを受けた家長が内側にいた山根の動き出しを見逃さずにスルーパス。山根はボックス右からダイレクトでクロスを上げると、ファーから飛び込んだ知念が高さのあるヘッドで合わせ、1点を返す。

1点差に迫られた横浜FMだが、攻撃の手は緩めない。76分、松原はボックス手前からミドルシュート。これはGKチョン・ソンリョンがなんとかセーブアンデルソン・ロペスが飛び込むが合わない。

それでも78分に横浜FMが突き放す。ボックス手前左で喜田からパスを受けた仲川。小池が猛然と内側を上ると、タイミングを見て右足でシュート。外から巻いて落ちるシュートがゴール右上のポストを叩いて決まり、横浜FMがリードを2点に広げる。

再び2点ビハインドとなった川崎Fは登里に代えて大卒ルーキーの佐々木旭がデビュー、家長に代えて小林悠を投入して反撃に出る。一方の横浜FMも松原、仲川を下げて小池裕太、樺山諒乃介を投入する。

すると88分、川崎Fは右CKを獲得。クロスボールをレアンドロ・ダミアンがフリーでヘッド。これがネットを揺らして1点差に詰め寄ったかと思われたが、佐々木がGK高丘を抑えたとしてファウル。VARのチェックでゴールは認められなかった。

その後は横浜FMが上手く時間を使って行く展開に。最後まで追い付かせずタイムアップ。横浜FMが2019年以来、川崎Fに勝利し今季初勝利。3連覇目指す川崎Fは早くも敗戦となった。

横浜F・マリノス 4-2 川崎フロンターレ
横浜FM
エウベル(後12、後19)
仲川輝人(後13、後33)
川崎F
家長昭博(前32)
知念慶(後28)

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