娘と一緒にジムを訪れていた女性が180キロのバーベルを持ち上げようとしたところ、バランスを崩してバーベルの下敷きになったというニュースがメキシコより届いた。女性はバーベルが首に直撃したことにより死亡が確認されたという。『The Daily Star』などが伝えている。

事故が発生したのは今月21日、メキシコの首都メキシコシティ中心部にあるジムで娘と一緒に訪れた35~40歳ほどとみられる女性が犠牲となった。

当時の様子を監視カメラが捉えており、ベンチプレス付近に女性と娘が歩いてくる姿が映っている。娘はスカートをはいており、実際にジムに通って運動をしているのは母親であることがうかがえる。

娘に見せようとしたのか、女性はベンチプレスに腰を掛けた。首の後ろにバーがくるように座った女性は肩で担ぐようにしてバーベルを持ち上げたがその直後、重すぎて支えられずバーベルに押しつぶされるようにして前に倒れてしまったのだ。

隣で見守っていたタンクトップを着た男性と娘がすぐに駆け寄り、女性の様子を確認した。娘は母親の姿を見るとショックを受けて頭を抱えるような素振りを見せており、男性はバーベルを持ち上げて女性を助け出そうと奮闘しているがバーベルが重すぎて持ち上がらない様子だ。

近くにいた人も異変を感じて集まり、協力して持ち上げると女性はバーベルから解放されたが力なく仰向けに倒れてしまった。男性が女性の体を横にするが反応はなく、娘を含め周囲の人がショックな様子で呆然としているところで映像は終わっている。

地元メディアの報道によると、女性が持ち上げようとした180キロのバーベルが首の上に直撃したことが死因とのことだ。また目の前で母親の死を目撃してしまった娘は現在、精神的なサポートを受けているそうだ。

ベンチプレスの重さの目安として、筋トレ経験のない成人男性で約40キロ、成人女性で約20キロを持ち上げることができるとされている。これを考慮すると、今回の女性が持ち上げようとした180キロという重さがいかに無謀なものであったのかが分かる。

このニュースを目にした人々からは「隣に経験豊富そうな人がいたのになぜ止めなかったんだ」「見ているだけで辛い」「だからセーフティバーがあるんだよ」「180キロを持ち上げようとしたなんて冗談でしょう?」など驚きや悲痛な声が届いた。

コメントで指摘があったように、通常ベンチプレスには首や胸を圧迫しないようにセーフティバーが設置されている。今回はそのセーフティバーの調節を怠ったか上手く機能していなかったようで、現在は州の検察官が事件の詳細について調査を行っている。

なお過去にも同様の事故が発生しており、ベンチプレスで143キロのバーベルが首に落下したことでアメリカの大学生が死亡したというニュースも世間に大きな衝撃を与えていた。

画像は『The Daily Star 2022年2月24日付「Mum’s attempt to lift 180kg barbell the weight of a gorilla ends in tragic death」(Image: Newsflash)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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