スウェーデンサッカー協会(SvFF)は28日、ロシアに対する国際サッカー連盟FIFA)の措置に関して公式声明を発表した。

 ロシアウクライナ侵攻を受け、FIFAワールドカップカタール2022欧州予選プレーオフ準決勝でロシア代表と対戦するポーランド代表は試合のボイコットを宣言。ロシア代表とプレーオフ決勝で対戦する可能性があったスウェーデン代表とチェコ代表も、試合開催を拒否している。

 そんななか、FIFAは27日に声明を発表。ロシアの行為を非難し、初期の措置として、「ロシアの領土で国際試合は実施されず、ホームマッチは中立の地で無観客で行われる」、「ロシアという名前ではなく、ロシアサッカー連合(RFU)という名前で大会に参加する」、「ロシアサッカー連合のチームが参加する試合ではロシアの国旗や国歌は使用されない」という3点を発表した。また、「状況が急速に改善されない場合には近い将来に適用される、大会からの除外の可能性を含む追加の措置、または制裁措置を決定する」としている。

 SvFFは28日に公式サイトを通じて次のような声明を掲載。FIFAの措置に対する失望感を露わにし、プレーオフの中止を訴え続けることを強調した。

「SvFFはFIFAの決定に失望しているが、他の連盟とともに、今後のワールドカップ予選におけるロシアの試合の中止を求め続ける決意である。SvFFは、ロシアウクライナに違法かつ不当に侵攻していることから、ロシアと試合をしないことを断固として主張しており、この姿勢はチェコポーランドなどのサッカー連盟も同じである」

「私たちは他の連盟やFIFAとも対話を続け、近い将来に変化をもたらすことを目指している。世界のサッカー界は、完全に不当な方法で攻撃された国々を黙って見ているわけにはいかない」

スウェーデン代表 [写真]=Getty Images