マンチェスター・シティは1日、敵地で行われたFAカップ5回戦でピーターバラと対戦し、2-0で勝利した。

4回戦でチャンピオンシップ(イングランド2部)の首位チームのフルアムに快勝したシティ。今回の5回戦では同じチャンピオンシップ勢も、最下位に低迷するピーターバラとの対戦となった。

今週末にマンチェスター・ユナイテッドとのダービーを控えるシチズンズは、1-0で競り勝った直近のエバートン戦から先発6人を変更。ロシアによる母国の侵攻を受けて、精神面が心配されるジンチェンコに加え、アケやフェルナンジーニョ、ガブリエウ・ジェズス、グリーリッシュらが起用された。なお、チームの計らいによってこの試合ではフェルナンジーニョではなくジンチェンコがキャプテンのアームバンドを巻いた。

戦前の予想通り、立ち上がりから80%を超えるボール支配率で相手を自陣深くに押し込むシティ。アタッキングサードにおいてもマフレズやグリーリッシュが余裕を持った仕掛けを見せるなど、圧倒的な個の違いを見せつける。

ただ、最後の局面で粘るホームチームの守備を崩し切るまでには至らず、なかなか決定機まで持ち込むことができない。30分にはボックス左でパスを受けたギュンドアンがファーポストを狙った際どいシュートを放つが、これはわずかに枠の右に外れた。

以降も相手を押し込み続けるアウェイチームだったが、前半に放ったシュート9本はすべて枠外に外れてしまい、相手の思惑通りのゴールレスで前半を終えることになった。

迎えた後半、グアルディオラ監督はルベン・ディアス、アケを下げてストーンズ、ラポルテハーフタイム明けに同時投入。だが、後半の入りはセットプレーの流れからシュモディクスに際どいシュートを許すなど、今一つな流れとなる。

前半以上に攻めあぐねる難しい状況が続いたが、この試合最初の枠内シュートが先制点に繋がる。60分、相手陣内左サイドで相手のスローインを撥ね返してカウンターを発動。中央にドリブルで切り込んだフォーデンからラストパスを受けたマフレズがボックス右で仕掛けると、相手DFの股間を抜く見事な左足のグラウンダーシュートをゴール左下隅に流し込んだ。

苦しみながらも先制に成功したシティは、ここから相手が前に出てきたことで、ようやくスペースを享受する攻撃やカウンターアタックが出始める。すると、幾つかの決定機を経た67分に2点目が生まれる。

ハーフウェイライン付近でフォーデンが前線のスペースへ絶妙なフィードを入れると、これに反応したグリーリッシュがほぼ真後ろからのボールを右足甲を使った圧巻のボールタッチで収めると、相手DFとGKが寄せる前に左足のシュートをゴールへ流し込んだ。

マフレズに続くグリーリッシュのファインゴールで勝利を決定づける追加点を奪ったシティは、一矢報いろうと前がかるピーターバラの攻撃をいなしながら冷静にゲームをコントロールしていく。

その後、相手の運動量が落ちた影響もあり、ここまでの2つのゴール以上に決定的な場面が幾度も訪れるが、グリーリッシュやラポルテらが決め切ることができない。

それでも、このまま2-0のスコアを維持したシティが順当に勝ち切り、FAカップ準々決勝進出を決定。数人の主力を温存した中で週末のダービーへ弾みを付けた。

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