明治安田生命J1リーグ第10節、横浜F・マリノスvsヴィッセル神戸が2日に日産スタジアムで行われ、2-0で横浜FMが勝利した。

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の集中開催により、前倒し開催となった一戦。互いにすでにリーグ戦3試合を消化した中で、横浜FMは今節同様に先月23日に前倒しとなった第9節で王者・川崎フロンターレに勝利したが、27日に行われた第2節では柏レイソルに敗れ、ここまで1勝1分け1敗。対する神戸も2分け1敗と、共にスタートダッシュに失敗している。

2勝目を目指す横浜FMは、直近の柏戦から疲労を考慮しスタメンを8人変更。新戦力の西村や藤田譲瑠チマ、小池裕太が名を連ねたほか、18歳の山根がJリーグデビューを果たした。

一方、初勝利が欲しい神戸の先発メンバーの入れ替えは、ゴールレスドローに終わった先月26日のアビスパ福岡戦から3人。サンペール、イニエスタ、大迫に代わり、郷家と小田、そして古巣戦となる扇原が起用された。

立ち上がり5分に早くも好機を作ったのはアウェイの神戸。自陣でボールを回す横浜FMに猛プレスを仕掛け、狙い通りボールを奪取。最後は小田がドリブルからシュートに持ち込んだが、ここは相手DFの冷静なブロックに遭う。

12分にも武藤がシュートを放った神戸は14分、自陣左サイドの深い位置でボールを奪い返し、酒井の足の長いスルーパスからロングカウンターに移行。小田がボックス左へ侵入し、ゴール前の武藤にラストパス。完全にフリーとなっていた武藤だが、左足でダイレクトに流し込みにかかったシュートは、GK高丘の足に当たってゴールならず。

さらにそのこぼれ球を拾ってもう一度シュートを試みたところ、ブロックに入った相手DFとの接触で負傷。早くも大迫との交代を余儀なくされた。

ここで神戸の攻撃がトーンダウン。流れを引き戻したい横浜FMは19分、自陣中央の松原の粘り強いプレーからカウンターを発動し、右サイドから西村、宮市と縦に繋ぎボックス右へ侵攻。グラウンダーの折り返しアンデルソン・ロペスが合わせたが、決死の守備を見せた神戸に守り切られた。

その後ホームチームは、29分にA・ロペスがボックス左から放ったシュートが右ポストを直撃するなど勢いを増していく。すると38分、小池裕太が左足で上げた左CKを、走り込んだ西村が頭で合わせてゴールイン。移籍後初ゴールでトリコロールに先制点をもたらした。

後半から選手の位置を入れ替え、マイナーチェンジを施した神戸。53分に自陣左サイドでボールを奪い、大迫が起点となりカウンターを発動。スルーパスに反応した小田がボックス中央まで持ち込み、絶好のチャンスを迎えたが、DFが視界に入ったか、シュートコースが甘く再びGK高丘に阻まれた。

続く55分にも再び決定機。遅攻から左サイドのスペースにパスを呼び込んだ大迫の折り返しを小田が合わせる。しかし、ダイレクトかつ丁寧なシュートだったが、惜しくも左ポストの外側をかすめてしまった。

この勢いを維持したい神戸は54分、郷家と佐々木を下げてイニエスタとサンペールを投入。一方の横浜FMも62分、直前にヘディングシュートが外のサイドネットを叩いていた宮市と藤田に代えて、水沼と小池龍太をピッチへ送る。

スペイン人2人の投入で中盤の支配力が高まった神戸は、厚みのある攻撃から扇原が強烈なミドルシュートでGKを強襲。対する横浜FMは縦に速い攻撃で効率よくチャンスを作っていく。

76分と78分には立て続けにホームチームがゴールに迫るが、ロングパスを起点に水沼を経由した松原のシュートはGK前川に防がれ、シンプルなクロスに合わせた西村のヘディングシュートはクロスバーに嫌われた。

なかなか攻撃の実らない神戸。86分にボックス左の山口の折り返しイニエスタが合わせたが、ここは大きく枠の上へ。直後には、途中出場のリンコンが渾身の一発を試みるが、今度はGK高丘が好反応。

万策尽きた神戸に対し、横浜FMは95分、自陣中央で相手のパスを奪った西村を起点にカウンターを発動。西村は左サイドを走る水沼にパスを出すと、全速力で駆け上がり、ボックス手前左で再びパスを受ける。巧みなドリブルで相手のチェックを外しボックス左に侵入し、最後は右足に持ち替えてコントロールショットを流し込んだ。

この直後に試合終了の笛。西村の2ゴールで勝利を収めた横浜FMが2試合ぶりの白星を得た。一方の神戸は、開幕から4試合未勝利が続いている。

横浜F・マリノス 2-0 ヴィッセル神戸
横浜FM
西村拓真(前38)
西村拓真(後50)

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