前原誠司前外相は2011年8月27日午後、民主党代表選挙に向けた記者会見を開き、「政権交代の意義をもう一度国民の皆様に示す、そのための先頭に出させていただきたいという思いで立候補を決意した」と語った。

 前原氏は会見で、「全員野球の形をしっかり作ることが重要だ」とし、挙党一致を訴えた。さらに、「野党の皆さん方にも協力をいただき、考えを聞いて物事を決めなければ、法案は通らない。政策が実現できない」とし、「一番受けていただきたいのは時限の大連立だ」と述べ、大連立に意欲を見せた。

 具体的な政策としては、「東日本大震災の復興」「原発事故の収束」「日本の経済を元気にする」という3つを提示。東日本大震災の復興については「しっかりとやり抜く」とし、その財源について「デフレ、円高の現況では、増税は回避しなければならない」とした。原発の収束については「将来の電力供給の在り方のベストミックスを考え、そのスキームを日本の成長のエンジンにする」とし、日本の経済が成長するために「あらゆる戦略を貪欲にやっていく」と述べた。

 質疑応答で、記者から小沢一郎元代表について問われると、「小沢さんがどうかこうかということではない。小沢さんを含めた全員野球、すべての人の力を最大限に引き出す。そのためのコーディネーター役を代表がおこなう」と答えた。

山下真史、丹羽一臣)

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前原誠司前外相