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(イラスト:マユボンヌ)

その霊能力のために、楽屋では霊視を求める先輩芸人たちが行列をつくることもあるという、吉本興業所属の“霊がよく見える”芸人・シークエンスはやとも。『ポップな心霊論』は、そんな彼が人生で見てきた霊たちや霊現象などを紹介していくコラム連載!

【アメリカには悪魔の棲むストリートがある……】

学生時代、友達と一緒にアメリカ横断旅行をしたとき、最後に立ち寄ったのがニューヨークでした。

僕は、友達とは別行動にさせてもらって、1人で街並みを堪能することに。

写真を撮りながら歩き回っていたところ、ある通りに差し掛かった瞬間、背筋がゾッとするような、ものすごく嫌な空気を感じました。

恐る恐る、その通りのほうを振り返ってみると、辺り一面に黒い影がうごめいていたんです。

僕が普段見ている幽霊とも違って、人間のかたちをしているわけでもなく、とにかく何か恐ろしいものが集まっているということだけしかわかりませんでした。

さすがの僕も怖すぎて、すぐにその場を立ち去ったんですが、ふと、以前テレビで「ニューヨークに悪魔が棲む通りがある」という話を見たのを思い出しました

そこで、ホテルに戻ってからネットで調べてみると、やっぱり僕が見たのは、まさにその「悪魔の棲む通り」だったんです。

あまり治安のいい地域ではなかったので、長年蓄積された「負の念」のようなものが見えたんだと思いますが、もしあれが悪魔の正体だったらと思うと、ものすごく怖いんですよね……。

PROFILE

シークエンスはやとも

1991年生まれ。吉本興業所属。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)などで見せた芸能人の霊視も話題に。自身のYouTubeチャンネルでも心霊話を配信中。昨年8月には本連載をまとめた初の著書『ヤバい生き霊』(光文社)が発売された。