ニューヨークブルックリンブッシュウィックにあるアパートの一室で昨年11月、とんだ害獣が現れた。侵入者がアパートの住人を脅かす様子は動画に収められ、今月3日にInstagramに投稿されると瞬く間に拡散した。『New York Post』などが伝えている。

ニューヨーク州立ファッション工科大学に通うイェセニア・イリザリーさん(Yesenia Irizarry、21)が、ストリートアートで知られる街ブッシュウィックのアパートで暮らし始めたのは約1年前のことだった。

昨年11月のある夜のこと、イェセニアさんは帰宅するやいなや3人のルームメイトが絶叫しているのを聞いて慌ててキッチンに駆け込んだ。

そしてよく見ると、天井と吊り下げタイプの照明との隙間からまるでエイリアンのような手を突き出して動き回る“侵入者”がいることに気付きカメラを回した。

イェセニアさんは「ルームメイトが食事を作ろうとしていたところ、ガサガサと音が聞こえ、照明と天井の隙間から何かの手が現れたのです。ルームメイトの1人はアライグマと言っていましたが、どうしたらいいのかわからずにとにかく911に緊急通報しましたよ」と当時を振り返る。

ところが警察は「すでに深夜12時を回っているし、我々ではどうすることもできない。動物を捕獲するアニマルコントロールも閉まっているから、翌朝まで待って大家に連絡するように」と言って出動を拒否、イェセニアさんらは眠れぬ夜を過ごしたという。

それでも翌朝には大家と連絡が付き、便利屋が天井の隙間から害獣が侵入できないよう修理をしたというが、イェセニアさんは「天井の隙間から動物の縞模様や耳が見え、侵入者は隙間を広げて部屋の中に入ろうとしているかのようでした」と述べ、その夜は気が気でなかったことを明かしている。

イェセニアさんは大家から、侵入者はアライグマであること、前住人が帰宅すると居間にアライグマがいたことがあったことを聞かされたそうで、まさかの侵入者についてこのように語っている。

「3階建てのアパートの外でアライグマを見ることは何度かあったのですが、まさか部屋に侵入してくるとは思いませんでした。部屋の暖炉はアライグマが侵入できないよう細工がしてあったようですが、大家は『またか』とうんざりした様子でしたよ。」

「アパートにはその後、アニマルコントロールの職員がやってきて罠を仕掛けていきました。ただ捕獲には数週間かかり、私たちの部屋では数週間もアライグマとその赤ちゃんが動き回る音が聞こえていました。」

なおルームメイトの1人で地元のコミュニティカレッジに通うタミカ・アレンさん(Tamika Alleyn、21)は、今でも信じられないといった様子で「ゴキブリやネズミならまだしも、アライグマニューヨークに現れるなんて! あり得ない話ですよね」と目を丸くする。

4人はこれがトラウマとなって2月初めにアパートを退去しており、ブルックリンクラウン・ハイツにタミカさんと一緒に引っ越したイェセニアさんは「新居ではまだ動物には遭遇してないですよ」と笑った。

ちなみに昨年3月には、休暇から帰宅したアメリカの女性がベッドにネズミの赤ちゃんを発見していた。女性は広大な農場に住んでおり、TikTokに動画を投稿したところ注目を浴びた。

画像は『New York Post 2022年3月5日付「Raccoon hunts for snack in NYC apartment, terrifying occupants」(Yesenia Irizarry)(Paul Martinka)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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