飛行機

9歳の少年が、家族から空港関係者まで誰にも気付かれることなく飛行機に搭乗。はるばる2,700キロメートルも離れた地へ、旅していたことが分かった。オーストラリアの『news.com.au』やイギリスの『The Sun』が報じている。


■突然消えた息子

ブラジル北西部のマナウス市に住むエマニュエル・マルケス・デ・オリヴェイラくん(9)は先月26日朝、両親が就寝中にこっそりと自宅を抜け出した。

母親のダニエルさんによると、「午前5時30分ごろに目を覚まして部屋を覗いたとき、息子はまだベッドで眠っていた」とのこと。ダニエルさんはその後に寝室へ戻り、携帯をいじったりしながら2時間後に起床。そのときすでに、エマニュエルくんは家から姿を消していた。


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■2,700キロを横断

近隣住民の手を借りながら家族総出で近所を探し回るも、エマニュエルくんは見つからず、ダニエルさんはパニック状態で警察に通報した。

警察は防犯カメラの映像を追跡し、サンパウロにも近い南東部のグアルーリョスでエマニュエルくんを発見。約2,700キロメートルも離れた町で、無事に保護された。

■ネットの検索履歴に…

エマニュエルくんは現地警察の聞き取りに対し、「チケットや荷物を持たず、ラタム航空の飛行機に乗った」「グアルーリョスに住んでいる親戚に会いに行きたかった」と話したことが分かっている。

両親については虐待などの話もなく、家庭環境に問題はなかったようだ。またエマニュエルくんのパソコンには、「気付かれずに飛行機に乗る方法」の検索履歴が残っていたという。


■なぜ乗れたのかを調査中

このことを受け、マナウス AM エドゥアルド・ゴメス国際空港の警察とマナウス市警察が調査を開始。チケットを持たず、保安検査もすり抜け、どうやってラタム航空の旅客機に乗り込んだのか、防犯カメラの映像などから調べていく予定だ。

特に問題視されているのは、小学生が1人で飛行機に乗ろうとしているのに、チェックインカウンターや搭乗口のスタッフが、誰一人異変を感じて声をかけていなかったこと。危機感をもって仕事にあたるよう、厳しく指導していくという。

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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ

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