バルコニー・ベランダ

交際する男性と激しい口論を繰り広げた末に、彼がかわいがっていた愛犬を抱き上げた女。彼女はバルコニーに出る直前に不気味な笑顔をみせたという。

アメリカ・フロリダ州で起きた動物虐待致死事件の話題を、地元メディアの『Tampa Bay Times』『Fox13 Tampa Bay』などが報じている。


■犬が7階のバルコニーから

事件は先月27日の正午近く、同州ピネラス郡クリアウォータービーチのマンションで起きた。

7階のある部屋で飼育されていた犬が意図的にバルコニーから落とされ、駐車場のアスファルトの地面に全身を打ち付けて死亡。ズドンという大きな音に気づいた通行人が、警察に通報していた。


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■容疑者もマンションの住民

死亡したのは、数学教師であるエリック・アデソンさん(56)の飼い犬で、3歳のオスのパグ「バッキー」。アデソンさんはただちに現場に降りたが、バッキーは反応がなく即死の状態だったと考えられている。

この事件で家庭内暴力、および動物虐待致死容疑につき28日に逮捕されたのは、同じマンションに暮らすシェリー・ニコールヴォーン(46)。アデソンさんとは8ヶ月前から交際していた。

■一瞬の不気味な笑み

ヴォーン容疑者は当日の朝から自分の部屋で酒と処方薬を飲み、ドラッグを使用していた。アデソンさんの部屋を訪れると、酒臭くフラフラしていることを責められてカッとなり、アデソンさんの携帯電話、鍵、そして愛犬を次々とバルコニーから放り落としたという。

メディアの取材に応じたアデソンさんは、容疑者の狂気性について「まさか僕の犬まで放り落とすとは…。バッキーを抱き上げた彼女は、ニヤっと笑っていました」と話している。


■愛犬の不幸な死に…

また、アデソンさんは「バッキーは2019年に僕のところにきました。誰からも愛されるかわいい子で、サンデーというがんサバイバーのパグル(パグとビーグルミックス)の良い友達になってくれたんです」と話し、愛犬の不幸な死に強いショックを受けている様子だ。

ヴォーン容疑者に対し、3万ドル(日本円にして約345万円)の損害賠償を求めて提訴することを検討中だという。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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