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欧州人気モデルに日産独自の「eパワー」搭載

日産は今年後半、欧州受けのキャシュカイに新たに「eパワー」を導入する。欧州にeパワーが導入されるのは今回が初となる。

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3代目となる現行モデルのキャシュカイは、欧州における日産の主力となる人気の中型クロスオーバー車。初代は「デュアリス」の名で日本でも販売されていた。

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日産キャシュカイeパワー    日産

キャシュカイに搭載されるeパワーは、2017年に日産ノートで初めて採用されたものをアップグレードしたもの。最高出力154psの1.5L 3気筒ターボチャージャー付きガソリンエンジンと電気モーターが組み合わされ、190psを発揮する。

エンジンを発電機として使用し、蓄えた電力でモーターを駆動して走らせることで、CO2排出量と燃料消費を抑える日産独自のシステムだ。

日産は、このパワートレインが通常のICE車に比べて「優れた燃費性能と低いCO2排出量」を実現するとしている。キャシュカイでは22.5km/lの燃費を期待できるという。

また、キャシュカイeパワーのドライバーは、ほぼ4分の3を都市部または郊外で使用すると想定されている。そのためワンペダルドライブ・システムを採用し、最大0.2Gの力でブレーキをかけられるようにした。完全に停止するわけではないが、減速時にエネルギーを回収することが可能だ。

環境性能と走りを両立 マイルドハイブリッドも

eパワーについて、日産の欧州技術センターの研究開発担当上級副社長であるデビッド・モスは、次のように述べている。

「できるだけ効率的、効果的、かつ静かなeパワーシステムを開発しました。しかし、走行性能に妥協はありません。純粋な電気駆動により加速は瞬時に行われ、動力伝達を中断するトランスミッションもありません」

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日産キャシュカイeパワー    日産

キャシュカイには、1.3Lのマイルドハイブリッド車も用意されており、2種類の出力(138psと155ps)から選択することができる。

日産はキャシュカイeパワーの価格情報をまだ明らかにしていないが、英国には「夏の終わり頃」に導入する予定であるという。

一方、小型クロスオーバー車のジュークも、今夏には日産とルノーの提携によって生まれた新エンジンを搭載し、ハイブリッドシステムによる出力と効率の向上が図られる予定だ。

ジュークハイブリッドは、最高出力93psの1.6Lガソリンエンジンと49psの電気モーターを組み合わせ、合計出力142psを発揮。燃費は約23km/l、CO2排出量は118g/kmになるという。


欧州初 日産「eパワー」導入 人気クロスオーバーのキャシュカイに搭載