今から60年以上前、イギリス在住のある女性が大切な結婚指輪を失くした。探しても見つからなかったため別の指輪を購入したが、今年3月になって過去に住んでいた家の敷地内から発見された。その指輪には夫妻のイニシャルが刻まれており、それが持ち主の特定に繋がったという。約60年ぶりに指輪を手にした女性は感激し「もう絶対に失くさない」と語っている。『BBC』『The Mirror』などが伝えた。

英チャンネル諸島のジャージー島で暮らすモニカ・ル・フールさん(Monica Le Feuvre、88)は今から63年前の1959年、夫のアランさん(Alan)と結婚した。

その翌年、モニカさんは女児を出産した直後に大切な結婚指輪を失くしてしまった。夫妻は必死でそれを探したが見つからず結局、別の指輪を購入したという。

モニカさんは当時のことをこのように振り返っている。

「娘を出産した後、感染症にかかり体調を崩してしまって。私は何もできなかったので、子どもの世話も友人たちに手伝ってもらっていました。病気のせいで体重がかなり減ったので、指輪が滑り落ちてしまったんだと思います。失くしたと気づいた時は本当にショックで、その後もずっと指輪を探しましたが見つかりませんでした。」

しかし60年以上が経った今月1日、モニカさんは以前に住んでいた家の敷地内で指輪が見つかったという知らせを受けた。発見した女性によると、指輪に刻まれていたイニシャルが夫妻のものであることから持ち主を特定できたそうだ。

「当時住んでいた家と土地を賃貸に出しているのですが先日、借主である女性からゴールドの指輪を見つけたと電話があって。アランが取りに行ったところ、60年以上前に私が失くした指輪だったんです。それは敷地内の砂利道で発見されたそうですが、私が住んでいた頃にはそんな道はありませんでした。彼女は車を停めた時に落ちているのを見つけたと話していたので、きっと地面に埋まっていたのでしょう。」

そのようにモニカさんは語っており、一方でアランさんは「今振り返ってみると、あの場所には物干し竿があったことを思い出しましたモニカが洗濯物を干している時に失くしたと考えるのは理にかなっています。指輪が見つかった今なら分かるのに、当時は考えつかなかったんですよね」と明かした。

「まさか見つかるとは思わなかった…」とも話すモニカさんは、大切な指輪との再会に感激し次のように述べている。

「あまりにも長い間見つからなかったので別の指輪を買ったのですが、60年以上経ってから見つかるなんて…。もう絶対に失くしません。この指輪の上にもうひとつ指輪を重ねて落ちないように保護することにします。」

画像は『BBC 2022年3月5日付「Jersey woman reunited with wedding ring after 60 years」』『The Mirror 2022年3月7日付「Woman reunited with missing wedding ring which she lost more than 60 years ago」(Image: CASCADE NEWS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)

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