2021年12月、心臓リハビリ治療用アプリ等の開発を行う株式会社CaTe(本社:東京都文京区、代表取締役:寺嶋 一裕、以下CaTe)は、シードラウンドにてCoral CapitalよりJ-KISS新株予約権の発行による1億円の資金調達を実施致しました。調達した資金によりプロダクトの開発と臨床研究を行います。

  • 資金調達の背景と目的
心疾患患者は超高齢化社会において年々増加しており、再入院・死亡率の減少のためには、心臓リハビリテーション(以下、心臓リハビリ)が有効であることが知られています。実際に心臓リハビリを行うことにより、例えば心不全患者における再入院率が約30%低下すると報告されています。

しかし、日本においては、心臓リハビリを実施可能な医療機関が限られていることや患者の通院負担などから、外来心臓リハビリへの参加率は約7%と低く、結果として心不全患者の多くが再入院を繰り返し、医療費負担が発生しています。そのため、上記の問題を解決するための遠隔心臓リハビリシステムの早期社会実装が望まれています。
CaTeは創業時から教育事業におけるiOS/Andoridアプリを含めたシステム開発を行っており、その知見を活かして、外来心臓リハビリを自宅で行うことができる心臓リハビリ治療用アプリの開発に取り組んでいます。心臓リハビリ治療用アプリには、運動療法だけでなく、日々のバイタルデータ共有、生活食事管理、AIによる通知・チャット機能などの行動変容を促す機能も搭載されており、包括的心臓リハビリテーションを提供する事ができます。(関連特許出願済)

今回調達した資金により、システム開発と臨床研究を進めていく予定です。また、2022年3月に東京都より第二種医療機器製造販売業の許可を取得しております。
  • 資金調達概要
調達金額:1億円
調達方法:J-KISS新株予約権の発行
引受先:Coral Capital

Coral Capital シニア・アソシエイト 吉澤 美弥子氏からのコメント

心血管疾患の患者さんにとって心臓リハビリは、再発リスク軽減や体力回復の効果が認められている非常に重要なものです。一方で、実際に退院後の生活に取り込むには、通院が必須で継続が難しいのも事実です。また長引く新型コロナウイルス感染症の感染拡大で、リハビリ施設運営者にも課題があります。循環器の医師である寺嶋さんをはじめとするCaTeのチームは、テクノロジーを活用し心リハ参加や継続を支援することで、より快適な社会生活を実現できるチームだと考えています。一人一人の患者さんだけではなく、日本の健康寿命の延伸に寄与できることを期待しています。

  • 株式会社CaTeについて
会社名:株式会社CaTe(CaTe Inc.)
代表取締役:寺嶋 一裕
設立:2020年3月18日
所在地:〒113-0033 東京都文京区本郷5-25-13 スカイビジョンビル5F
取得許認可:第二種医療機器製造販売業(13B2X10514)
URL:https://cate.co.jp/

配信元企業:株式会社CaTe

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