国際ロボット博2022

12日までの4日間、東京・有明「東京ビッグサイト」で開催されている世界最大級のロボット展示会「2022国際ロボット展」。会場には最新のテクノロジーが結集していた。


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■今回で24回目

国際ロボット博2022

2019年に開催された前回イベントは637もの企業・団体が出展し、過去最大規模を記録していたロボット展。

24回目を迎える今回は新型コロナウイルスの影響もあり615社・団体での開催となったが、連日多くのビジネスマン、一般客が会場を訪れている。

ホール内には最新システムが導入された産業用ロボットや関連機器がところどころに展示され、完全文系で「これ何に使うんだ…」レベルの知力しかない記者も、思わず「なんだか知らないけどめちゃくちゃ速い、強そう、かっこいい」と思わずハイテンションになった。

その一部をこの記事でご紹介しよう。


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■これがロボットの盛り付けだと…!

国際ロボット博2022

AIの力をフルに活かしてロボットに知能を与えている「エクサウィザーズ」ブースでは、複数のロボットアームを駆使し、ミシュランシェフ・厚東創氏が手がけるパンケーキ料理の“盛り付け”を完全再現。

国際ロボット博2022

キッチン天井部に設置しているカメラでパンケーキの形状や距離を認識し、ロボットアームがパンケーキを皿に乗せると、次のロボットアームが粉砂糖を容器から振りかける。さらに別のロボットがグラノーラをキレイに乗せ、最後にトロトロのチョコソースを。手付きもソースもなめらか。

国際ロボット博2022

かける分量や、持ったスプーンの“空振り”がないかなど全て学習させているというからスゴイ。「今後このマシンが広がれば、人力に頼らなくても24時間フル稼働でキレイな盛り付けの料理が量産できます」と同社担当者。

国際ロボット博2022

食品工場やレストランでの実用化を目指している。はい、美味しそう!

■迫力がスゴイ高所重作業用ロボ

国際ロボット博2022

続いてこちら「人機一体」ブースでは、汎用人型重機「零式人機ver.2.0」が来場者の耳目を集めていた。すごい、『ガンダムZZ』に出てきたゲゼ……否、ガンダムZZみたいだ。

国際ロボット博2022

こちらは高所重作業用のロボットで、立命館大学発のベンチャー・人機一体と西日本旅客鉄道JR西日本)、日本信号の3社がスクラムを組んで開発されている。

国際ロボット博2022

操縦室ではVRゴーグルをかけたパイロット(?)が両手のハンドルを操作しており、視界はマシン頭部に着いているカメラ、ハンドルはロボの両手と連動。

国際ロボット博2022

人の動きがまんまロボットの動きとなる最新マシンで、高い場所にある電線のメンテなんかの時に使っていくらしい。こんなの街で見かける未来が来るのかなぁ…。


■警備員さんがロボットに

国際ロボット博2022

「SEQSENSE」が手掛けた「自律移動型警備ロボットSQ-2」は、すでに都内の施設などで導入されている日本機械工業連合会会長賞を受賞した優れもの。

国際ロボット博2022

人手不足が深刻な巡回警備業務を人に代わって、または人と分担して行うことができる。

予め決められた巡回ポイントを自律的に移動し、監視、点検。または警備ポイントに立って周囲360度に目を光らせたり、遠隔操作で指定した場所まで急行することもできる。

国際ロボット博2022

ロボットにはカメラが付いており、SQ-2を通して警備室と対象者が通話することも。

対応しているエレベーターがある場合には階層の移動もできるというお利口さんぶりである。記者がブースに立ち寄った瞬間SQ-2が急に近づいてきたため、担当者に「私の風貌が怪しかったからですか…?」と聞くと「さすがにそうではありません(笑)。通常の巡回です」と。ふーん、まだ記者の真の怪しさは感知できないと見た。

と、魅力満載だったロボ展は本日12日まで。気になる方は国際ロボット展の公式HPをチェックだ。

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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤

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